1300万ポンド(約23億円)で移籍の噂もあるMFは、プレシーズン中にスポットライトを浴びる存在となりえるか?
ハンニバル・メイブリはプレミアリーグ開幕を前に、プレシーズンマッチ初戦となったリーズ・ユナイテッド戦で印象的なパフォーマンスを披露。
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メイブリは子供のころは兄弟が所属していたチームのマスコット的な存在だったが、この夏は一躍スポットライトを浴びる選手になる可能性がある。
MFは中盤で先発し45分間プレーしたリーズ戦で印象深いプレーを示した。チュニジア代表は昨シーズン、チャンピオンシップ所属のバーミンガム・シティにローン移籍し活躍。
ドイツのボルシア・ドルトムントが移籍の可能性を探ってこの20歳のMFをモニタリングしていると言われているが、ハンニバルはオールド・トラッフォードでもっと戦力になれるということを示すチャンスが数週間残されている。どうしてもそのアフロヘアーに注目が集まりがちだが、ノルウェーの地で見せたパフォーマンスは注目に値するものだった。
常に試合で見せている献身性や勤勉性といったパフォーマンスを披露し、そこにセンスも感じさせた。ユナイテッドでの中盤では、フレッジ、スコット・マクトミネイ、ドニー・ファン・デ・ベークらの去就に疑問符がついており、来シーズンのオールド・トラッフォードでハンニバルのための空きスペースが生まれる可能性があるのだ。
ハンニバルのユナイテッドでのリーグ戦でのキャリアは、1試合の先発出場と2試合の途中交代の76分のみである。だが、チュニジア代表としてはW杯にも出場しており、昨シーズンのバーミンガムでは8番のポジションで41試合に出場。将来有望なティーンとしてモナコからユナイテッドに加入して以来、そこでの学習プロセスについて語ったハンニバルは今、若手有望株からシニア選手へとステップアップする準備が出来ていることを証明したがっている。
ファーストチームでの環境は異なるものなんだ。多くを学ぶし、どのように振る舞い、どのように練習するのかを学ぶ。チームには何名ものビッグネームがいる。プレーしないんだったらやることは1つで、それは彼らに学び、質問し、彼らのすることに従うだけだ。
今、ハンニバルは彼らの足跡をたどって自身もファーストチームに定着することを望んでおり、タフさや妥協の無さを学んだパリ市内のピッチから始まった自身のフットボーラーとしてのキャリアをここで花開かせたいと思っている。それらの性質は、間違いなくプロフェッショナルの舞台でも発揮されるものだ。昨シーズン、ハンニバルは11回イエローカードを貰い、フレンドリーながらリーズでもイエローカードを貰った。だが、それは彼のプレーの欠かせない一部であり、サポーターの心をつかむ要素でもあり、ボールを持った際の彼の能力に水を差してしまうようなものでもない。
もしみんなが自分よりももっとゴリゴリなフィジカルお化けだとしても、自分はボールを奪うためにもっとガムシャラにやってやらぁと思うだけさ。ボールを持てれば、自分のテクニカルな部分を示せる。いつだって一番でいたいんだ。
パリの小さなピッチでは、誰もがタダでプレーできるけど、プレー出来るのは最高の選手だけだ。最高じゃなければそこには残れないんだ。チームは5人だけで、その中の1人にならないといけない。だから一番になるためにハードワークが必要なのさ。
ハンニバルのこの夏の使命はユナイテッドでアピールするチャンスをつかむこと。テン・ハーグの構想に入るか、はたまた他のクラブへの移籍を勝ち取るか、この夏は可能性に満ちた彼にとって極めて重要なものとなるだろう。
もともとユナイテッドには荒いプレーヤーは結構いたし(誰とは言わんけども)、そういったキャラクター自体は毛嫌いされるものではないはず。あとは、ちゃんといいところでマネージメントして、2枚イエローカードを貰って退場することはしないだとか、累積が溜まって大事な試合に出られない事態を避けるだとか、そういったことを学ぶと良いよね。
それとは別に、ハードワーク以外の部分でアピール出来たってのがリーズ戦での収穫だろうね。そのあたりは昨シーズンのバーミンガムへのローン移籍が生きたんだと思う。ユナイテッドは中盤の選手を売却してスリム化する可能性があるのと、中盤の補強に資金を投入するのは難しそうだから、ひょっとしたら残る可能性もあるのかな。ただ、マウント加入してるし、メイヌーという存在もあるから結構難しいような気はしている。
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