ショーの負傷はユナイテッドにとって想像以上にどデカいダメージになり得る可能性が
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プレミアリーグ21/22 Manchester Evening News, ルーク・ショー, 負傷
選手のフォームが低下してくるとそれはその選手のトップレベルのクラブでのキャリアの終わりの始まりである場合があるが、マンチェスター・ユナイテッドのルーク・ショーは異なる道を歩んできた。
© Getty Images
2014年に当時のルイ・ファン・ハール監督がサウサンプトンから若きスター候補を獲得した時、人々は彼が今後イングランド代表のナンバーワンLSBを10年は維持すると予想していた。だが、フットボールはいつだって思ったようにはいかない。
ショーはファーストチームでレギュラーとしてプレーし、2015/16シーズンの最初の頃には最初の8試合で火を吹いて投資額に見合った価値を示していた。
その後、悲劇が起きた。ショーはチャンピオンズリーグのPSV戦で恐ろしい多重骨折を負い、復帰までに6ヶ月を要した。
ショーが再びファーストチームに復帰するまでの間、ユナイテッドには新たな指揮官が就任した。ジョゼ・モウリーニョだ。2人の仲が全く上手く行かなかったといって過言では無いだろう。
2016年にエヴァートン相手に1-1で引き分けた試合後、モウリーニョ監督はショーのパフォーマンスについて次のように語った。
ショーは私の前に立ち、私が彼の1つ1つのプレーの決断を下した。
彼は自分のフットボール脳を変えないといけない。我々は彼の素晴らしいフィジカルとテクニック面のクオリティーを必要としている。だが、彼は自分の頭でプレーを継続することが出来ない。
2年後、ショーは再びスケープゴートにされた。監督は次のようにぶちまけた。
ショーは(チームメイトと一緒に)練習している方法を比較できない。コミットしていない、集中していない、熱意がない。彼は大きく離されている。
個人や1人の人間として見ている。彼と個人的に話すために多くの時間を費やした。彼は、私が話をするのを楽しめる男子であり、私は彼を助けようとすることも好きだし、彼はより良くなりたがっている。
彼にフットボールを楽しんでもらいたかった。彼の才能については分かっていたが、彼をバックアップ出来る選手を確保することで彼のフィットネスを信頼していた。
だが、ショーはオールド・トラッフォードでのキャリアを諦めなかった。特に、キャリアが終わりかねない重傷からのカムバックを果たしたことで、そのメンタルの強さが称賛された。
モウリーニョ監督が2019年に最終的に解任されると、オーレ・グンナー・スールシャール監督の最初の仕事の1つが選手たちに自信を取り戻すことだった。スールシャール監督はこの点について素晴らしく、暫定監督として最初の8試合に勝利。
そして暫定監督から正式な監督に就任すると、ショーはレギュラー闘いを経てついにスタメンに定着。昨シーズン、ようやく1シーズンを通じてレギュラーとして活躍できた。
アレックス・テレスが加入し、ブラジル人SBとのチーム内競争に晒されたことでショーは自身をヨーロッパ屈指のLSBまで成長したのである。
数字の点でも昨シーズンが彼のこれまでのベストシーズンだったことに疑念の余地はない。1ゴール、5アシストを記録し、前へと攻め込む能力が特に印象的だった。

© SofaScore
上記のヒートマップはショーがどれだけファイナルサードに入っていく点で効果的であるかを示している。ユナイテッドの2位フィニッシュにおいて、ユナイテッドが改善したのがこのエリアであり、ショーはその助けとなった。また、ショーは試合あたり1.1回のドリブルを成功させており、チームは10回クリーンシートを達成し、ショーのパス精度は85%だった。
ショーのフィットネスも同じく改善されていたが、ヴィラ戦ではご存知の通り負傷してしまっており、心配されるニュースだ。
試合後にスールシャール監督はショーと同じく負傷交代したハリー・マグワイアの2人についてミッドウィークのビジャレアル戦は厳しいだろうとの見立てを語っていた。
ユナイテッドの層の厚さについてはカラバオカップでのウエストハム戦の敗北後に厳しい批判が出ており、多くの選手が試合に必要なフィットネスを欠いていたのは明らかだった。
スールシャール監督の控えLSBはテレスだが、水曜日の試合ではお粗末なパフォーマンスであり、彼の状態が戻らなければ本当に頭の痛い問題となる。
イングランド代表LSBはユナイテッドに重要な幅をもたらしており、テンポを改善させていた。彼がしばらく出場できないとなれば大きな損失となるだろう。
バックアップ選手がショーの不在を埋めるような活躍ができないと、ユナイテッドはトラブルに見舞われるだろう。
特に左サイドを縦に突破するタイプのLWGがいないからショーが左サイドで幅を取ってくれることがユナイテッドの攻撃で重要だし、後ろでボールを保持しても失わないし、守備にも安定感がある。
最近のテレスは攻守どっちでも良いところが見せられず、守備では相手の突破点になりがちだし、クロスも前線と合う機会が少ない。今日の試合のパフォーマンスを見る限り、ダロトの方が期待できそうだけどビジャレアル戦はワン・ビサカが出場停止だからダロトはRSBだろうしな。
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