FFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)のポイント
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チャンピオンズリーグ, プレミアリーグ FFP, チャンピオンズリーグ
大金を投じて多くのビッグネームを獲得しようとしているマンチェスター・ユナイテッドだけど、気になるのはFFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)。最近ではシティがこれに違反しているので来季のCL出場権をはく奪されるのではないかなんて言われるけど、システムが良く分かってないので軽くまとめてみた。
基本的にその年の収支がプラスか、もしくは損失額が500万ユーロ(約7億円)であること。現在はFFP導入直後なので移行期間として暫定で4500万ユーロ~3000万ユーロ(約63億円~42億円)の損失が出ていてもOKだそう。(許容される損失額は年によって徐々に減少)
通常の国に提出する収支報告書との大きな違いは、下部組織やスタジアムのインフラ関係、コミュニティーへの投資は勘定に含めないという点。また、施設補修に関する減価償却費も除外。
クラブの基盤を強化しようとする投資であれば、長期的に見てクラブの収支を安定化させるものとして評価するのかな。上記のような金の使い方なら地元の企業を含めて金が動いて経済活動の活発化にも寄与できるしね。
また、移籍金については獲得したシーズンに丸々その支出が乗っかるのではなく、選手の契約期間に均等に割り振られる。選手を移籍金50億円、契約期間5年、年俸8億円で獲得した場合には、移籍金のうちの10億円(50/5)と年俸8億円の計18億円が5年にわたり支出にカウントされる。
よく指摘されるのが、「金満オーナーがペーパー会社を使ってスポンサー契約を結びスポンサー料という形でいくらでもポケットマネーを突っ込める」というやり方だけど、これについては新たに設立されたクラブ・ファイナンシャル・コントロール委員会が監視するようで、スポンサー契約が妥当なものか、その価格について市場調査を行うとのこと。
システマティックに数字だけ追っかけて不正を監視するんじゃなくて、委員会の人によるチェックがあるんなら、ルールを逆手に取ったような抜け道行為はやりにくい。
が、超大金持ちクラブは高額な金で優秀な弁護士を抱え込んで、手を変え品を変え結局は抜け道を見つけてルールをすり抜けてしまうのではないかという指摘も。
Comment
当面、シティ、チェルシー、パリサンジェルマンの「迂回融資」をUEFAは容認するようです。
チェルシーの「迂回融資」先は、UEFA自体の大型スポンサーなので、間違ってもチェルシーが問題化することはないでしょう。
ニシポンさん、コメントありがとうございます!
そうなんですか・・・。
で、あればユナイテッドも今のうち迂回融資で資金を投入・・・といきたいところですが、オイルマネーのクラブのようにオーナーの蓄えがあるわけじゃないのでそういうわけにもいかないんですよねぇ。
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