ジェームズ・ガーナー完全移籍ムーブに対する個人的見解
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2022-2023 ジェームズ・ガーナー
カゼミーロ獲得という実力間違いないトップクラスを獲得したことが、ジェームズ・ガーナーの完全移籍の決定打になったんじゃないかなー。
昨シーズン、ローン移籍したノッティンガム・フォレストで印象的な活躍をし、更にはネマニャ・マティッチ、ポール・ポグバが退団したことで、今シーズンの中盤の救世主になってくれるのを期待してました。
そんなガーナーにとって誤算だったのはプレシーズンツアーで負傷により出遅れちゃったことじゃないのかな。しかも、自分よりも若くてまだ10代のMFジダン・イクバルが印象的な活躍。結果として、プレシーズンにガーナーが多くのチャンスをもらってアピールするということも出来ず。

© Everton
以下の理由から、最終的には完全移籍でいったんは放出するという結論に至ったんじゃないのかなと。
カゼミーロという数年なら信頼できるMFの獲得
守備的ないし攻守両面を期待するMF枠として、カゼミーロ、フレッジ、マクトミネイの3人が揃い、更にはマルティネスの中盤起用、エリクセンを下げた位置で使うなども考えると序列低いガーナーにチャンスが与えられる機会は少なくならざるを得ない。
ガーナーは出場機会が必要
ノッティンガム・フォレストで印象的なプレーを見せていたとはいえ、ユナイテッドで十分に活躍するレベルまで成長しているかと言われるとそうじゃない気がするし、ユナイテッドでレギュラーになれるポテンシャルはあるかもしれないけど、ここから更に成長するためにはまさに今が正念場で、常時出場できる環境が必要。けど、ユナイテッドじゃそれは難しい。
ガーナーの成長とリスク
ローン移籍にすると来シーズン22歳になったガーナーが手元に帰ってくる可能性があり、ユナイテッドで通用するレベルに至っていない場合に放出に難儀するリスクがあるし、ローン移籍だとプレミアリーグの中上位クラブは手を挙げないかもしれない。そうなると、下位クラブで活躍しても結局は「ユナイテッドレベルで通用するのか?」という疑問が払拭出来ないかもしれない。ならば、買い戻し条項つきで中上位クラブに完全移籍させることで来シーズンに売れ残るリスクやローン移籍先での活躍を評価しきれないリスクを最小化できる。デメリットは、(多分)買い戻す際に売却金よりも高額な金額を払わなきゃいけないことだけど、金の問題ならクラブとしてダメージ小さいし、ガーナーを育て屋に預けてレベル上げしてもらった料金だと思えばデメリットとまでは言えないまである。
若手MF枠を空ける
ガーナーが移籍することで、ファーストチームの枠が1つ空くことになり、イクバルやサヴェージみたいな「ファーストチームで一緒に練習するだけでも貴重な経験になる」選手を1人増やせる。ガーナーみたいなレベルだとファーストチームの練習帯同だけじゃ得られるものが少ないけど、それよりも若い世代には非常に大きな経験。
シンプルに他の選手を評価している
ツアーでのイクバル、サヴェージらの印象的なパフォーマンス。これを見たテン・ハフ監督が、シンプルに年齢関係なしに若手にチャンスを与えるとしたらガーナーよりも彼らを上の序列に置いたというのもあるかもしれない。
サイクルを考えると20代前半は微妙?
カゼミーロ、フレッジ、エリクセンあたりの年齢を考えると、今は出場するのが難しいだろうから、彼らがいなくなる頃にトップチームで活躍しだす選手と考えると、今はまだ10代後半ぐらいの選手のほうが成長のステージ的に良いかもしれない。今はファーストチームと一緒に練習することで成長してもらって、2〜3年かけて徐々にチャンスを貰えるようになって、最終的にパイセンを実力でレギュラーから蹴落とすみたいなサイクルがチームとしては理想のような気もする。

© Everton
ただ、完全移籍した先がエヴァートンという点をどう評価すべきなのか悩ましいような。昨シーズンはギリギリ残留レベルだったし、今シーズンもここまでまだ勝利なしと低迷トンネル真っ只中な感じが漂っているんよなぁ。
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