マクネアは新たなヒーロー
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2014-2015シーズン, プレミアリーグ Metro, マクネア
「19歳のパディ・マクネアがファーストチームに加入する」—そう聞いた時、多くのユナイテッドサポーターは頭をかいて、「マクネアって誰よ?」と思ったはず。
(C) GETTY
しかし、そのニュースからわずか2カ月後、マクネアはこれまでのユナイテッドのプレミアリーグを通して最も成長した選手なんじゃないのと言う議論を呼んでおり、月並みな言い方をすればジェットコースターのように周りから掌返しされている。
マクネアは先週末のウエストハム戦でオールドトラフォードでのファーストチームデビューを果たし、ポジショニングのセンスの良さを披露しただけでなく終了数分前にはチームに勝点3をもたらす起死回生のヘディングクリアを見せた。公平を期して言えば、その相方を務めたロホもまだ24歳であり、若いマクネアが相方であるにも関わらず90分を通して非常に上手く対応していた。
エヴァートン戦でもマクネアはプレミアリーグ屈指のフィジカルと能力を持つロメル・ルカク相手に素晴らしい仕事ぶりをみせた。 前回、ユナイテッド守備陣をきりきり舞いにしたベルギー代表FWはマクネアによって試合から消されているように感じた。
試合前に最も心配していたのはルカクを経験の浅いマクネアにマッチアップさせてそこをターゲットにして、マクネアから自由を奪った上でネイスミスがそこに飛び込んでくると言う戦術だった。もちろん、バークリー抜きのエヴァートンはファイナルサードでの創造性では全然違ったチームになるが、それでもまだまだ脅威の攻撃力である。
ルカクは実際意図的にマクネアの近くにポジションを取ったが、ルカクよりも2歳若いCBの素晴らしいマーキング技術によって試合から消されたも同然にされてしまった。ルカクはボールを受けてもスペースに侵入できず、(エヴァートンから見て)左サイドに追いやられてしまい、結局ラファエルとマクネアの挟み撃ちにあってしまった。
(C) AP Photo
前半、一度だけマクネアがボールウォッチャーになってしまい、ルカクに裏を取られて左足ボレーを撃たれる危険なシーンがあったが、幸運なことにこれはゴールマウスから外れた。
マクネアの能力の高さを肌で感じたルカクはロホとマッチアップをするようになっていった。これはアルゼンチン代表CBロホが決して能力が低いと言うことではなく、マクネアがリーグを代表するFWから評価された証なのである。
もう一つの素晴らしい点はプレッシャーがかかる状況下での落ち着いた振る舞いである。ウエストハム戦、エヴァートン戦の両方で試合終盤にミスが許されない状況になったが、守備陣をまとめるベテランCBが不在だった。しかしながらマクネアは決してパニくることもなく、試合終了のホイッスルがなる瞬間まで自制心を保ってプレーした。 これが終盤に守備が崩壊して敗れたレスター戦との違いであり、真逆の結果として現れている。
現実的に、現時点での結果を考えてもユナイテッドの守備は今後成功し続けるとは言い難く、まだまだ改善する必要がある。しかしながら、マクネアが見せたパフォーマンスはユナイテッドが最も必要としているプレーである。
<元記事:Manchester United may have found a new hero in Patrick McNair@Metro>
まだ数試合しかこなしていないわけで、いささか褒め過ぎと言う感じもするけど、ボールをドリブルでも運べるし育てれば伸びそうな雰囲気はあるかな。まだまだロングボールへの読みとか経験を積まなきゃいけないと感じる部分もあるけど、良い掘出し物を見つけた感じ。
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エバンスとかスモーリングよりよっぽど落ち着いてるように見えましたね
ケガが残念でならないですね
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