ウッドワードに残る4つの選択肢
エド・ウッドワードは短いながら波乱万丈なマンチェスター・ユナイテッドのCEOとして就任期間中に大きな決断の時を迎えようとしている模様。
ユナイテッドのオーナーであるグレーザーファミリーはクラブの現在の苦難を乗り越える解決策をウッドワードに託している。そして、国内と欧州の両方でクラブの名誉が失われようとしている危機を食い止めるための正しい決断を下さねばならないプレッシャーがのしかかっている。
元銀行員のウッドワードは収入を増やす金儲けの才能はあるが、フットボールに関する決断の場でも金策同様に才能があることを示す必要がある。
彼には4つの選択肢がある。
一つは、現在のファン・ハール監督への信頼を継続し、少なくとも夏までは彼に託すという選択肢である。
次に、オランダ人監督を解任し、監督経験のないライアン・ギグスのクラブの命運を託すというギャンブルである。
3番目は、すぐに就任可能であり、フットボール界最高の記録を持つジョゼ・モウリーニョを招へいするプランである。
4番目は、ペップ・グァルディオラが手に入る夏まで待って、チェルシーやシティとの競争に競り勝って彼を連れてくるという道。
ファン・ハール
ファン・ハールは時代の流れに逆行している。多くの意見は彼を非難しており、かつてのスター選手たちはシーズンを通して彼を非難し続けており、現在の選手たちも不満を抱いていると噂されている。そして監督自身も自分自身をあまり信じられなくなってきているように見える。
月の初めごろには、ユナイテッドのベテラン指揮官は成長していることにハッピーであり、2017年以降も契約を延長する可能性すら示唆していた。
しかし、フットボール界では3週間もあれば状況は一変する。今では何が成長しているのかを見ることすら難しい。リーグ戦では17試合を終えて獲得したポイントがモイーズ時代よりもたった1ポイントしか多くない。しかも、モイーズはまだチャンピオンズリーグでもキャピタル・ワン・カップでも大会に残っていた。
結果のみならず、その退屈なプレースタイルには大きな疑問符が付く。彼には事態を好転できたはずだが、1月に再び大金を費やさないと好転できなさそうになりつつあり、1月に手に入りそうなターゲットは特にいない。
周囲やファンの意見を無視し続けるのはユナイテッドにとって危険である。結局のところ、ユナイテッドは毎週オールド・トラッフォードが7万5000人の観客で埋まることを必要としているからである。
ファン・ハール監督のこれまでの経歴: アヤックス、バルセロナ(2回)、オランダ代表(2回)、AZ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッド
通算記録: 861試合、520勝、174分、167敗。勝率: 60%
ライアン・ギグス
ユナイテッドはファン・ハールを解任して、長期的な後継者として育てているナンバー2の昇格を予定より早める可能性がある。
人気のある選択肢だろうが、ギグスの監督としてのキャリアはモイーズ解任を受けてシーズン終盤を暫定的に指揮した4試合のみしか無く、かなりのギャンブルとなる。
42歳のギグスはモイーズ時代はプレーイングコーチを務め、今はファン・ハール監督の下で18か月に渡りマネージメントを学んでいる。彼の親しい友人であるガリー・ネビルがバレンシアを率いている姿を見て、自分にも大きなチャンスが到来することをウズウズしながら待っているだろう。
そして、サー・アレックス・ファーガソン監督の下で20年に渡り963試合に出場したイケイケのギグスは、足枷を外されるだろう。
もしギグスがこのチャンスを逃せば、他のクラブで監督の経験を積むためにクラブを離れる以外に選択肢はなくなるだろう。
ギグスの監督経歴: 4試合、2勝、1分、1敗。勝率: 50%
ジョゼ・モウリーニョ
最も可能性が高く、ファンの大半が望む選択肢である。
モウリーニョは常にユナイテッドを率いることを待望していたと考えられており、チェルシーの解任からすぐに現場復帰する準備が整っているため、無駄な時間を費やし散る場合では無い。
対立を生むパーソナリティーと現実的なプレースタイルには留保する点があるが、監督として彼を超える記録を収めている者はおらず、ユナイテッドの選手もファンも早急な改善策を必要としている。
モウリーニョは4つの異なる国でトロフィーを勝ち取ってきており、ユナイテッドで指揮するプレッシャーにも期待にも対処する能力がある。特に、ユナイテッドの上層部の一人であるファギーとは友人であり、支持を得ている。
そして、モウリーニョはここ数カ月のスタンフォード・ブリッジでの苦難の時を経て、更に監督としてレベルアップした可能性すらある。
モウリーニョのこれまでの経歴: ベンフィカ、ウニオン・レイリア、ポルト、チェルシー(2回)、レアル・マドリー、インテル
通算記録: 765試合、505勝、154分、106敗。勝率: 66%
ペップ・グァルディオラ
この意見の問題は、監督就任を夏まで待たねばらならないことである。
フットボール界の誰もが、スペイン人監督は既にマンチェスターの水色軍団に吊り上げられてしまったと考えている。シティには、選手時代とリザーブコーチ時代にバルセロナで一緒に仕事をした親しい友人でもあるフェラン・ソリアーノCEOとチキ ・ベギリスタインSDがいるからである。そして、チェルシーも大金を用意してペップ招へいを狙っていると言われる。
既にユナイテッドがペップやその代理人を口説き落としているとは考えにくく、ユナイテッドは話し合いの場を設ける必要がある。
そして、ペップが結論を出す夏までもてあそばれる心構えが必要であり、「ありがとう、でももっと良いスカッドが揃っているお隣に行くことにしたわ」と言われてしまう可能性があるのだ。
グァルディオラのこれまでの経歴: バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン
通算記録: 375試合、275勝、61分、39敗。勝率: 73%
今すぐ雇える、実績を考えればモウリーニョ。長期政権が上手くいっていないのが懸念されるけど、もしかしたらユナイテッドなら少しは丸くなってくれるかも。でもそれじゃモウリーニョらしさがないかな笑?
アディダスとの契約(2年連続でCL出場を逃したらお金ダウン)があるので、CL出場権を逃すことが確定してからアクションしていたら遅い。そうなると次の監督は最初の年から絶対にCL出場権を獲得しないといけなくなる。
ペップ招へいは魅力もあるけど、競り負けるリスクがでかい。金遣い、今のスカッド、チームスタイルを考えればシティに行くのが自然の流れ。
ギグスは今、いきなりユナイテッドの監督を任すことのリスクがでかすぎる。将来的にギグスやその他のレジェンドがユナイテッドを率いることには賛成だけど、ろくに監督経験積まぬままいきなりってのは反対。
ファン・ハールは、本人のスタイルと、プレースタイルを変えるなら頑張って欲しい。今後も負傷者以外特にスタメンをいじらずに送り出して、あとはベンチでメモとるだけならもう我慢できない。
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勝率でモイーズ体制時代を下回る
Comment
人それぞれ思いがあると思うので意見割れちゃいますね。
とりあえずルンメニゲがペップは12月初旬には去る意思を伝えていた。ユナイテッドは12月初旬にコンタクト取ってたとは思えない。ということはシティがその時にはコンタクト取って可能性は高いですよね。口頭合意はしてそうな気もします。
1という選択肢だけはノリッチ戦の彼の姿を見て、もういいです。
ファギーがギグスを監督を見据えたコーチとして育成してくれていれば……
モウリーニョは賛成ですが、ギグスはじめレジェンドと喧嘩しそうな気が……笑
ファンハールがなにかきっかけをつかんで、自分自身のモチベーションをあげて結果を残せるようになるのがベストなんですけどね…
ここ数試合の采配(というより何もしていない)のままでは誰も擁護できません
でもギグスが監督になったところで、チームにいい影響があるとは思えないです
今の現状は当然コーチであるギグスにも責任はありますし、そのコーチが監督になったところで何か新しい風が吹くとは思えないからです
この中にいる候補の中では、モウリーニョが現実的でしょうか
ファンハールとギグスにはクラブを出てもらい、彼を招へい
その間、ギグスには外で監督としての経験を積んでもらうのが一番のシナリオでしょうか
ペップはとてもいい選択肢ですが、戦力がそれほどそろっていないチームを率いたことがないので、ある意味大きな賭けかもしれません笑
今のサッカーを発展させてくれるかもしれませんが、選手の質を考えるとこれ以上このサッカーが発展するかもわかりませんし
ペップはシティで決まりでしょう。
だからこそモウリーニョの招聘がベストかと。本人もやる気満々みたいですしね
モウは第一希望ではないんですが、
贅沢を言えない状態に追い込まれていますし、
逆にモウを招聘しようと思ったとして、
こんな状態でもなければ簡単に監督にできる人物でも
ありません。
モウが、今月中に監督になってプレミアでも獲得しようもんなら
彼の価値はまたウナギ登りになるでしょう。
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