ダイヤの原石であるガーナー抜擢でユナイテッドは補強費を大幅に節約可能に?
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移籍情報20 Manchester Evening News, ジェームズ・ガーナー
ジェームズ・ガーナーが2度目のプレミアリーグ出場を果たしたのは僅か18歳のことで、マンチェスター・ユナイテッドがノリッジ・シティとの試合で勝利に向け快適にプレーしていた終盤に途中出場した。
© Getty Images
ガーナーがピッチ中央でボールを受けるとすぐにエミリアーノ・ブエンディアに行く手を阻まれたが、まるでボクサーがジャブをかわすようにすぐに肩を落として相手のチャレンジを回避した。相手はピッチ上に体を広げたままになり、ボールはワイドに散らされた。エミリアーノはノーアイディアのように見えた。
このシーンはガーナーの現実的な落ち着きを示しており、若いながら技術を持っていることを示している。そしてガーナーに対する期待が高い理由がこれなのである。
8分の途中出場からほぼ1年半が過ぎ、スールシャール監督のもとでプレーしてからもだいたい同じだけの時間が経過しているが、彼は指揮官がこの夏に移籍市場で直面している多くのスカッドの問題における1つの完璧な解決策になる可能性がある。
ガーナーは今シーズンの前半はワトフォードで過ごしたがワトフォードの昇格に向けた躍進の中で殆どインパクトを発揮できなかった。ワトフォードでの出場21試合のうち、10試合が途中出場で途中でシスコ・ムニョス監督が就任して以降は40分しかプレー出来なかった。
バーケンヘッド生まれのガーナーは特にストーク・シティとの試合で苛立っているところが目についた。この試合では、指揮官から出場に向けた準備をすすめるように言われていたが、最終的に監督が心変わりしてベンチに戻るように言われていた。
その1週間後、ムニョス監督が記者にガーナーはもっとアピールする機会を得るだろうと語った数時間後、ワトフォードへのシーズンローンは予定よりも早く切り上げられた。ガーナーは最初のシニアの舞台での試練が失敗に終わってマンチェスターに戻り、ポテンシャルを開花させるのに苦戦するのではと思われた。
だが、ガーナーの次なるチャンスが巡ってくるまでにそう時間は要さなかった。ユナイテッドはガーナーにより多くのファーストチームでの出場機会を与えることを決めると、派遣先に事欠くことはなく、すぐにノッティンガム・フォレストへのローン移籍が決まった。
ガーナーが今シーズンに経験した2度のローン移籍には大きな違いが生まれた。フォレストでは20試合全てに出場し、そのうち19試合が先発、18試合がフル出場だった。彼はすぐにフォレストで最も重要な選手の1人となり、中盤の底でタフなタックルを繰り出し、鋭いパスで攻撃を牽引した。特に彼の50ヤードのピッチを横断するパスは印象的なものだった。
さらには4ゴールも奪っており、そのうち2ゴールはゴラッソで、別の1ゴールはダービー・カウンティーとの西ミッドランドダービーでのものだった。ガーナーは最終節ではプレストン・ノース相手に30ヤードの位置から強烈なシュートを叩き込んでおり、監督もサポーターも来シーズンもガーナーをローンさせてもらえることを願っている。ブライトン、レンジャーズ、ノリッジもみな彼をローン移籍で獲得することに関心を示している。
だが、彼の目にはより高い目標が映っている。それは、ユナイテッドのファーストチームだ。
ガーナーは、Inside Unitedで次のように語っている。
(ユナイテッドのファーストチームは)最終的な夢です。7歳か8歳のときからクラブに在籍しており、メインの目標はファーストチームに入ることで、ファーストチームのメンバーになるためには何だってやります。
私が言っている通り、ハードワークを続け、謙虚にそして何が自分の成長にとって最善なのかを見極めないといけません。ですが、最終的には、ユナイテッドのファーストチームの一員となり、ユナイテッドでプレーすることが私の夢です。
そして、彼がそれを夢見ることが出来ない理由などあるか?
スールシャール監督は若手に積極的にチャンスを与えており、メイソン・グリーンウッドは19歳ながら既に重要な戦力の1人になっている。より重要なことは、ユナイテッドが守備力を持ち合わせながらパスを散らせる新たなMFを探しているということだ。
MFはユナイテッドのこの夏の買い物リストの1つだが、強化が飛鳥なポジションはこれだけではない。
ユナイテッドはハリー・マグアンプの相棒となる新たなCBを獲得するとみられており、特にキャプテン不在の中でリヴァプールに4-2で負けたことでその必要性が高まっているだろう。同じくRWGの補強も目指しており、ジェイドン・サンチョの獲得を再度試みる可能性を排除していない。
エディンソン・カバーニが契約延長したことでCF探しの必要性は下がっているが、アーリング・ハーランドの動向は引き続き追いかけることだろう。また、アーロン・ワン・ビサカのバックアップRSB探しも同じく考えられるだろう。
ここ数回の移籍市場でユナイテッドは苦戦しており、獲得すべきポジションが複数ある。昨夏の移籍市場では、ドニー・ファン・デ・ベークを獲得したのは移籍期限最終日だった。これは理想的な展開ではない。
だがもし、タフなチャンピオンシップで浮き沈みの激しいシーズンを経験したガーナーがユナイテッドのプレシーズンに合流できれば、彼はユナイテッドで既にやれるだけの実力があると証明できるかもしれない。
そして彼がユナイテッドにとって素晴らしいサプライズとなってくれれば、ユナイテッドは多額の補強費を節約することが出来て、sらにはこの夏に他のポジションの補強に注力することが出来るだろう。
かなり守備でも積極的だし、そこからのロングレンジのパスがある点はフレッジあたりには無い魅力。来シーズンもローン移籍となればプレミアリーグ級のクラブから引く手数多だと思うし、ユナイテッドでもチャンスを貰えそうな気もする。
でもユナイテッドだとファン・デ・ベークもいるし、プレミアリーグの常時出場させてもらえるクラブであと1年武者修行するのが本人にとって一番の成長コースのような気がするかなー
Comment
ガチンと音が聞こえそうなぐらい球際激しいですね。
ガーナーのことは正直余り見たことがないのですが、動画を見る限りこういう守備とロングレンジのパスが出来る選手は凄く魅力を感じます。
だいぶ偏った見解ですが、DHの選手がノッティンガムからユナイテッドへとなると、なんだかロイ・キーンとダブりますね。
アーノルドやリースジェームスみたいにパス出せるサイドバックとかにコンバートしてくれたら嬉しいなー
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