ユナイテッドがこの1月の移籍市場で補強に動かずローン移籍での人員整理だけ行うのはリーズナブル?
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移籍情報21/22 ラルフ・ラングニック
動かなそうなこのタイミングで振り返れば、たしかにマンチェスター・ユナイテッドが補強しないのもさもありなんという感じ。
CEO交代の直前
© Getty Images
ユナイテッドは2月1日にCEOがエド・ウッドワードからリチャード・アーノルドに交代。その直前の1月の移籍市場で動くとなると、退任直前のウッドワードがCEOとしてやるのか、それとも今の肩書はマネージング・ディレクターのアーノルドがやるのかが微妙じゃない?
普通の企業だと役を降りる直前の人はおとなしくして、後任が就任してからやりたいようにやらせる状況。でも就任は2月1日。このタイミングからしてユナイテッドとしては1月に獲得面で動くことはよっぽどの状況じゃない限り考えていなかった?
来シーズンの監督問題
来シーズンの正式監督が誰になって、その監督の要望がクリアになっているという状況なら、来シーズンを見据えての補強もあったのかも。
でも今の監督人事は、ひょっとしたらラングニック暫定監督が正式監督になる可能性もあるし、誰か新たな監督を連れてくるかもしれない、しかも新監督が誰でどういうスタイルかも決まってない。
となると下手すりゃ冬に獲得したのに夏には構想外なんてこともあり得るし、選手との交渉の場で「来シーズンから誰が監督になるか決まってなくて草、君も構想外になる可能性あって草」とは言えんしな。
ウッドワード的側面
アディダスとのスポンサー契約では、2年連続のCL出場権逸脱が契約金額を下げるトリガーだったはず。そして今シーズンは出場しているから、来シーズンの出場権を逃しても直接的なCL放送権料を失うだけで傷は浅い。
収入の面で今シーズンにトップ4を逃すことはまだ許容されるというエド・ウッドワードCEOっぽいリスクヘッジ。
変に、この冬に補強したもののトップ4を逃した上に冬にお金使ったせいで夏の補強費減る&冬の補強が不良債権化して来シーズンもトップ4を逃すような「二兎を追う者は一兎をも得ず」のリスクを負わずに、来シーズンのCL出場権を逃すことになっても夏に全力で補強して来シーズンを全力で挑むほうが理にかなっているのかもしれない。
新監督就任時の選択肢
新監督が来たときに選択肢を多く残しておくという考えなのか、ドニー・ファン・デ・ベーク、アマド・ディアロ、アントニー・マルシャルは買取オプションなしのローン移籍。
新監督がやりたいサッカーをやりやすいように、使いたい選手を使えるように可能な限り選手は残しつつ、一方でラングニック監督として使う予定のない選手には出場機会を与える。そんなローン移籍に思える。
そして冬にお金を使わないことで、新監督が夏に使うお金に回すことも出来る。
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