CKの攻撃にすでにエリック・ラムジー効果を感じる
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プレミアリーグ21/22 エリック・ラムジー
エリック・ラムジー新コーチのもと、早くも3つのCKの攻略パターンの効果が出ているという分析。
© Manchester United
ポイントは以下。
- 4人で1グループを形成
- ターゲットはニアとファーポスト
- ボールはゴールエリア内に供給
- スクリーンでフリーを作る
- 空中戦に強い選手を引き離す
スクリーンのイメージはたぶんバスケットのこういった壁役を使ってフリーな状態でボールを受けるプレーですね。
© 井上雄彦/SLAM DUNK
開幕戦(リーズ・ユナイテッド戦)
ボックス端で4人一組を作り、ファーポスト狙い。相手DFがマークしにくくなるように、コンパクトなグループになることに集中。
ショーとリンデロフはゴールエリア内を陣取り、クロスが入ったあとでファーポストにマーカーが移動しないようにブロックしようとする。
ブルーノとポグバは、ターゲットであるマクトミネイとマグワイアにスペースを作るためにニアポストへと入っていく。特に、ポグバのニアへの走りによってスペースを埋め、真の狙いのファーポストに相手が詰め寄るタイミングをブロックしている。
マクトミネイは、CKのターゲットとしているファーポストでヘッダーを放つに十分なスペースを確保できている。ユナイテッドはまた、ゴールエリア内に6名が待ち構えることが出来ている。
フレッジとジェームズはセカンドボールを拾う良いポジションについており、また、相手のカウンターアタックに備えることも出来るポジションとなっている。
第2節(サウサンプトン戦)
マティッチはボックス際周辺で集団になった4人組の後ろにポジションを取り、このグループの右を走ることで彼らを壁に使ってマーカーを引き剥がす。
マティッチが4人組の周辺を走る一方、ポグバとブルーノはリンデロフとマグワイアに進むべき道を作り出すために各ポストへと別々に走ってDFの引き剥がしを狙う。ポグバは、相手DFがターゲットをマークするのを妨げるために相手DFをガッチリとホールド。
ユナイテッドは、GKにセーブされたもののフリーでヘッダーを放ったマティッチにスペースを作った。ユナイテッドの6選手がペナルティーエリアに入り、全員がそれぞれ別のポジションをとりながらも端の選手であってもゴールエリアの幅に入っている。ポグバはGKがこぼしたら詰められるファーポストに陣取っている。マルシャルもDFを抑え込む良い仕事をしており、クロスに対処するのを妨げている。
第3節(ウルブス戦)
ボールが入る際に相手が対処するのを難しくして、マーカーから距離を取るためにブルーノ、ポグバ、マグワイア、ヴァランがボックス際付近でコンパクトなグループを形成。
サンチョとグリーンウッドがゴールエリアの端付近に陣取り、クロスが来るとゴールから遠ざかる動きを見せてDFをポジションから離れさせて中央にスペースを作ろうとする。
ポグバとブルーノがヴァランとマグワイアのスクリーン役となって、ヴァランとマグワイアがボールが入ってくるニアポストめがけて走り出す前に彼らをフリーにさせようとする。
ボールが狙いのゴールエリア端付近に到達するまでの間に、5人の選手がゴール前で狙いのポイントから異なる距離を取る。マグワイアとヴァランは狙いのエリアでマーカーから離れ、グリーンウッドとポグバは逸れた場合に備えてファーポストで待っている。ブルーノはクロスが短かった場合に備えてニアに走り込んでいる。
<元記事>
Manchester United • Set-piece Analysis (Thread)
— Eric Laurie (@EricLaurie) September 3, 2021
Key takeaways from 3 corner variations implemented under new coach Eric Ramsay
•4-man packs
•Target front & back-post
•Delivery around 6 yard box
•Use of rubs & screens
•Attempts to isolate dominant aerial players pic.twitter.com/Zax2WBX9ee
こういうロジカルな攻撃のパターンをみたかったんです!
無理に自分であーだこーだやろうとせずに、餅は餅屋というか、適材適所でこういうのに長けた人物を引っ張ってくるというやり方、スマートで良いと思う。
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