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自由を謳歌するディマリアが躍動…やはり放出は失敗

アンヘル・ディ・マリアがマンチェスター・ユナイテッドから移籍したのは、本人的にではなくユナイテッド的に失敗だったと常々言われている。そして、たった1年の英国在住を経てPSGへと移籍してから初めて英国の地に戻ってきたディマリアは、本当に放出が誤った判断だったことを示した。もちろん、ディマリアはマンチェスターの自宅に強盗が入るというショッキングな出来事があったため、移籍するしかなかったんだろう。そんなことがあってからでは家族が落ち着いて過ごすことは難しい。

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image © REUTERS

だが、アルゼンチン代表WGを留めておくためにファン・ハール監督が説得を試みたとは思えない。ディマリアはファン・ハール監督のがんじがらめのフットボールに非常に反対していた。フランク・リベリーがバイエルン・ミュンヘン時代のファン・ハールの細かい戦術を酷評していたように、ディマリアのファン・ハール流ユナイテッドにはフィットしなかった。

そして、それ(自由)こそがユナイテッドが失ったものだ。水曜の夜、ディマリアは中にドリブルでカットインしたり、自分のポジションを離れたりと自由にプレー。他のユナイテッド監督の下だったらディマリアは相手に恐れを抱かせ、そしてクラブの伝統である躍動するサイド攻撃を取り戻せていたかもしれないと考えることだろう。ユナイテッドが右サイドにディマリアを配置し、左サイドにマルシャルを配置して魅力的なフットボールをしていたかも?

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ディマリアは、ズラタン・イブラヒモビッチがクロスを上げてアドリアン・ラビオの先制点を生み出したプレーの起点となった。そして、2点目のズラタンのゴールシーンでも左サイドを疾走。ディマリアは常に試合中守備でも頑張っていた選手の1人である。深い位置でプレーした後半には、ハードワークでチームに貢献してPSGが勝利を収めたのである。

image © EMPICS Sport

右サイドでプレーする時には、RSBマルキーニョスが彼よりも外側に位置することでカットインすることが出来た。それにより、対面のケネディーは完全に沈黙。早い段階からディマリアは自身をフリーにすることが出来ていた。20歳の相手選手ケネディーはチェルシーが獲得した数多くの若手有望選手の中でも当たり選手だと考えられている選手である。

その他にこの夜に分かったことは、ディマリアがユナイテッドとプレミアリーグを離れたことがどれだけ良いことだったという点である。もしも欧州のビッグクラブでプレーしたければ、今ではイングランドに渡る必要はないのだ。

ここ3年、PSGがチェルシーと激突すするのを目にしてきたが、PSGは1年目はチェルシーに打ち負かされ、2年目はタイトな試合を延長戦の末勝利し、そして3年目の今年は両者の間に明確な差が生まれていた。

<元記事:PSG star Angel di Maria impressed with beguiling freedom at Stamford Bridge…. the Argentinian showed Manchester United his departure was a failure on the club’s part @Daily Mail

状況が状況だからっていう外的要因があるにしても、ファン・ハール監督が積極的に若手を使うって姿勢はこれまでのユナイテッドの伝統とも合致する。

でも、細かい戦術で攻撃時の自由が失われるってのはこれまでのユナイテッドとそぐわないんだよなぁ。ファギーだって守備時には綺麗なブロックを作って組織で守備してはいたけど、攻撃時には両翼が流れによってポジションチェンジしたりと自由があったのに…。SBもエブラとかガンガン上がっていたし、衰えてからはめっきり減ったけどスコールズは前線に顔出してベッカムのクロスからヘッダーでズドーンなんてシーンも多かったし。

相手としても予想外の行動が無いってのは怖くないし、もっと、もっと自由を!

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Comment

  1. ヴィダ より:

    ファーガソン時代のユナイテッドと比べてしまうと、自由度もそうですけど
    バランスを大事にしすぎてるような気がしますね…
    選手交代も今あるフォーメに他の選手を割り当てるだけで変化が薄い
    ファギーは負けてる時なんかは酷い場合、2-4-4みたいな形も平気で作りましたからね
    バレンシアSB誕生だってそれの副産物のような物だし、守備に廻ったら物凄くバランス悪いですが
    ある程度はCB、GKに任せて、後は神頼みみたいな(笑)
    そういう所を見てるから、我々には余計ファンハールの交代が無策のように見えるのかもしれませんが

  2. 荒巻 より:

    ファン・ハールのシステムの元だと若手はプレータイムこそ与えられてるけどそれが成長に繋がるのかすごく疑問です。実際今季出てきた若手もファン・ハールのチームに馴染む前の方が良いプレーをしてたと思いますし。

    ただマリアがユナイテッドで活躍できなかったのはファン・ハールのせいではないと思いますよ。彼の心がマドリーにあったままだからあんな舐めたプレーを連発していたんだと思います。加入当初はOTの空気に触れたからか頑張ってましたけど、クラシコでマドリーがバルサに完勝してからは、また意識がマドリーの方に引っ張られて集中できなくなってましたよね。ファン・ハールが言ってたチェルシー戦の前にクラシコを見なかった唯一の選手って、マリアでしょ。強盗とかもあんまり関係ないと思いますよ。プレー内容はそれ以前から低下してましたし。まあいくら金があっても、金で無理矢理選手を引っ張ってくるのは悪手だとフロントも痛いくらいにわかったんじゃないですかね

  3. ロビーニョ より:

    プレミアリーグってほんとにタフなリーグですし、正直リーグアンはレベル的にもワンランクもツーランクもダウンしてると思っているので、なのでユナイテッドで活躍できる選手ってほんとすごいと思います。

  4. エルナンデス より:

    まず、選手起用が下手くそなのに、色々なポジで使いすぎる。

    右WG、左WG、FWでも使ってましたね。
    プレミア1年目で、ポジをあんなに変えられたらリズムを失う可能性は高いです
    選手起用が下手くそなのに、ユーティリティーな選手を好む、
    適正ポジで固定できない。これも、前から指摘してた事ですが(笑)

    彼が監督では、ロナウドやメッシでさえ、成績残せない可能性あると思います

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