[PL] 37節 ハルシティ戦

若手にもチャンスを与えたギグス暫定監督、その期待に応えたウィルソン＆ローレンス、そしてやっぱり最高の見せ場は監督が交代でピッチに！

2013/14プレミアリーグ 37節
	マンチェスター・ ユナイテッド	3	1-0	1		ハルシティ
			2-1
得点		時間			得点
ウィルソン  ウィルソン    ファンペルシ		31 61 63 86			フライアット

名前と顔と背番号が一致しないニューカマーが2名。FWのウィルソンとLMFに入ったローレンス。チチャやウェルベック、マタを差し置いての先発起用は完全に今シーズンのEL狙いをやめて、来シーズンへの切り替えを決断した証拠かな？

久々登場のフェライニはトップ下起用。トップ下が最も輝くとみたのか、それともCHでは不合格という判断？

一方、CHの位置に香川を起用。新境地開拓させようとしているのか、それともボール回しの能力は買われているもののアタッキングサードで違いを作る能力に疑問を持たれているのか。このあたりはギグスからのコメントが出れば意図が分かるだろうけど、ちょっと1試合だけでは意図が分からず。しかもシーズンを捨てた試合での起用なので。前半に2度ほどシュートを放ったものの残念ながら枠には飛ばず。

試合は、初登場のウィルソン、ローレンス、そして今シーズンブレイクしたヤヌザイが攻撃を牽引。ウィルソンはポストが意外に上手く、当てられたボールをシンプルに2列目に落として攻撃をスムーズに活性化。ローレンスはボールを受けると前を向いてドリブルで前線にどんどん切り込む姿が若者らしくてグッド。シュートも放って、デビュー戦の出来としては上々。

ヤヌザイはボールの収まり所、攻めの起点としてボールが多く集まる。そしてドリブルで多くのチャンスを演出。先制点、2点目に絡む。

心配なのは22分のCKのチャンスで攻め上がった際に相手DFフィゲロアと激突して肩を負傷して交代したPJ。PJはイングランド代表入りが期待できる数少ないユナイテッドメンバーなので軽傷であってほしい。この負傷によってユナイテッドはユナイテッドでのホーム最後の試合となるビディッチが代わりに出場。

先制点は31分。右サイドからのFKをヤヌザイが入れると、ファーサイドのフェライニが頭で折り返し、最後は中央のウィルソンが左足ボレーでGKの股を抜いてゴール！ウィルソンは初先発で初得点！

この日のハルは攻め気が感じられず、一方のユナイテッドも個人技で突破を試みるものの引いて守る相手にはスペースが無くユナイテッドのポゼッションが高くなるものの決定機は少ないという展開。こんな時ほど連携での崩しを見たいけどさすがに今日のメンバーでそれを求めるのは酷。前半は1-0で折り返し。

後半、61分に自陣高い位置でボールを奪ったヤヌザイがそのままドリブルで右サイドを駆け上がり、チェックしてきた相手DFより一足先にボールに触れて抜け出すと一気に敵陣ペナルティーエリアまで侵入し、最後はフリーで駆け上がってきた同胞のフェライニ先輩にやさしいプレゼントパス。しかし、ヤヌザイからの横パスを受けたフェライニのダイレクト左足シュートはGK正面。それでもこのこぼれをウィルソンが押し込んでユナイテッドが2点目をゲット。ウィルソンは忘れられないデビュー戦になったろうね。

しかし、直後の63分にはペナルティーエリア外正面からフライアットに見事なミドルを決められてしまい2-1と1点差に。このスペースをいかに守るのかは来季の（来季も）課題。DFラインを高くしてスペース自体を消すのか、スペース消しが上手い守備的MFを獲得＆起用するのか。

ユナイテッドは64分にウィルソンに代えて負傷明けのファン・ペルシーを投入。状態が良くなったのか、フレッシュな面々に刺激されたのか、それともファン・ハール氏就任の噂でウキウキなのか運動量も多く動きがなかなか良さげ。

そしてついにギグス暫定監督がピッチ横でアップを始めるとスタジアムも盛り上がり、70分にローレンスに代えて投入。左サイドをドリブルで突破したり、FKから枠を捉えるシュートを放ったり、低い位置からビルドアップしたりと監督の業務を忘れてフットボールを楽しむギグス。

そして86分、そのギグスが前線で相手DFのギャップに上手く入ったペルシーにパスを通すとペルシーが振り向いてシュート！一度はDFにブロックされたものの再度右足を振りぬくと今度はネットを揺らしてユナイテッドが3点目ゲット！

結局試合はこのまま3-1でユナイテッドが勝利。残念ながらギグスの得点は見られず。また、次の試合ではターンオーバーするだろうからおそらく香川も今シーズンはノーゴールでフィニッシュ。

なお、試合後には今季で退団するビディッチのお別れセレモニーが行われていた模様。

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