オワコン認定からの見事な復活劇【おっさん舐めんなよ】
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移籍情報19 Daily Mail, ネマニャ・マティッチ
マンチェスター・ユナイテッドが中盤底の選手を補強するという噂はずっと流れており、デクラン・ライス、ウィルフレッド・ディディ、ショーン・ロングスタッフらプレミアリーグの選手から海外の選手まで数多くの名前が聞かれたが、それも今や昔の話だ。
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今では、オーレ・グンナー・スールシャール監督はホールディングMFの補強に使う資金をセーブし、その代わりに高額なCFやジェイドン・サンチョのようなWGに資金をぶち込もうとしているとみられている。
スコット・マクトミネイが契約延長しており、今週にはネマニャ・マティッチが契約延長にサインし、2023年までオールド・トラッフォードに留まることになった。彼は、ここ最近の最も素晴らしい復活を遂げた選手の1人である。
かつてはユナイテッドのファギー勇退後の衰退の象徴とみられていた4000万ポンド(約54億円)の不良債権は、今やスールシャール監督のもとでユナイテッドの明るい未来を形成する1人になっている。
セルビア代表MFは現在の17戦無敗記録のうち12試合に出場しており、守備を担うことでブルーノ・フェルナンデスやポール・ポグバが前線で光り輝くことを可能にしている。
だが、そう昔じゃない時期に、マティッチは確かにオールド・トラッフォードを去ろうとしていたのは確実だ。ジョゼ・モウリーニョ監督(当時)によって獲得されたが、プレーがスローであると言われ、ファンは、スペシャルワンが2018年12月に解任された際にこのままマティッチも退団すると考えていた。
スールシャール監督はスピードがあり、若手のエネルギーが溢れたチームを志向しており、マティッチが新チームにフィットするのを想像するのは難しかった。
だが、その考えは根本的に大間違いだった。マティッチは今や5200万ポンド(約70億円)で獲得したフレッジや高い評価を得ているマクトミネイに先んじてスタメンに名を連ねている。
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ユナイテッドはこのままマティッチの契約を契約せずに満了を迎える可能性もあったが、スールシャール監督は2020年までの契約後も彼を留めておくように強気に要求した。
私は、彼の経験、プロフェッショナリズム、リーダーシップはこの若きグループにとって何事にも代えがたいものであると理解している。
彼は本当にマンチェスター・ユナイテッドでプレーすることの価値を正しく理解している。彼は今も高いハングリー精神とモチベーションに溢れている。
そのため、マティッチはオワコンという報道は非常に誇張されたものであり、彼は今後もユナイテッドでプレーする。今では、クラブ内でプレミアリーグを最後に制した選手となっており、2015年のチェルシー時代にタイトルを勝ち取った。
ユナイテッドに加入した際、体が大きく、屈強なタイプのマティッチは、モウリーニョ監督の補強の象徴とみられていた。2017/18シーズン、マティッチはリーグ戦38試合中36試合に出場し、ユナイテッドはプレミアリーグで2位になった。その後、ロシアでのW杯にセルビア代表として参加した。
しかし、ことは順調だったわけではない。ユナイテッドのファンはマティッチとマクトミネイが同時にプレーした際に非常にネガティブな反応を示し、それは本人にも届いていた。
スールシャール監督がクリス・スモーリング、ロメル・ルカク、アンデル・エレーラ、マルアン・フェライニ、アレクシス・サンチェスを放出した時、マティッチもそうなるだろうと考えられていた。
今シーズンの前半、フレッジとマクトミネイの方がマティッチよりも序列が上だった。マティッチはW杯で燃え尽きてしまったように見受けられたし、鼠径部の問題にも苦しめられていた。
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12月までの時点で、彼が先発したのはレスター戦、アスタナ戦、ウエストハム戦、AZ戦の僅かに4試合だけであり、そのうちユナイテッドがゴールを奪えたのは2試合だけだった。
ターニングポイントとなったのは2019年最後の試合、アウェイでのバーンリー戦だ。ショーン・ダイク監督率いるバーンリーのフィジカル強度を懸念し、スールシャール監督はマティッチを採用し、そこでマティッチは守備陣の前で見事に守り抜いてユナイテッドの2-0勝利に貢献した。
それ以来、マティッチは自信を取り戻し、フィットネスも改善していった。1月のシティとのカップ戦準決勝セカンドレグでは素晴らしいゴールも奪った。ユナイテッドは、セルビア代表MFが最後まで退場しなければ勝てていたと感じたことだろう。
スールシャール監督は、退場になったマティッチを決して責めることはなかった。
退場になるようなプレーではなかった。全くもって冗談みたいだった。
そして、マティッチはコロナによるロックダウンの前後の時期からチームの要となった。
マティッチは常に、自分の役割は若きユナイテッドにおけるベテランリーダーであると考えてきた。インタビューでも寡黙で忍耐強く、練習では大声で表現する。これはまさにスールシャール監督が好む姿だ。
クオリティーと経験がタイトルをもたらしてくれると考えています。チェルシーでは、エデン・アザールのような若きタレントがいましたが、それと同時にジョン・テリーやブラニスラヴ・イヴァノヴィッチもいました。ミックスされたチームだったんです。
昨シーズンには傷つけられました。家に帰ればいつも鏡に向かって自分がもっと良くなれるところは何処だろうと問いかけていました。もちろん、ハッピーじゃありませんでした。自分がやりたいようなパフォーマンスが示せなかった試合もありました。これがフットボールです。
常時出場することで、シーズン序盤に見受けられたさび付いたプレーは消え去った。もはや彼はすっとろくなどない。元気な足取りを取り戻している。
おっさんとして、同じようなおっさん(マティッチの方が全然若いけど)の復活劇には胸が高まざるを得ないわけよ。
フェルナンデスが良いポジションを取ることで、マティッチのパスセンスも活きているような気もするね。
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