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守備的トップ下は攻守両方イケる

マンチェスター・ユナイテッドのMFジェシー・リンガードは日曜日のエティハド・スタジアムで行われたシティ戦での勝利のカギを握っていた。

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リンガードの最も記憶に残っているエティハドでのダービーの記憶はフットボールについてではないだろう。

相手DFのマルティン・デミチェリスがボックス内でマーカス・ラッシュフォードを押した後の乱闘騒ぎで仲間を守るために騒動の輪の中に突進。しかし、それも分かる話で、その輪の中心にいたフェルナンジーニョから目を離すなと言われていたからである。

image © Getty Images

試合後にファン・ハール監督から語られたところによれば、監督は戦術的な理由でリンガードを10番の位置で起用していたとのこと。23歳のリンガードはシティがボールを持っている時にはフェルナンジーニョの近くでスペースを埋め、彼からトゥレ、シウバ、アグエロへと即座にボールが出ないように防いでいた。

この仕事は、乱闘騒ぎでデミチェリスを突き飛ばしたシーンのようなハイライトに出てくるものではないが、それでも重要なタスクだった。

シティが本拠地でアストンヴィラを4-0で下した試合では、フェルナンジーニョが91回もボールに触れていた。ユナイテッド戦では、それが59回に激減。リンガードが周囲をうろつくことで、フェルナンジーニョが機能することは無かった。

こういうった起用はかつてのユナイテッドでも行われた。サー・アレックス・ファーガソンはウェイン・ルーニーにそういう仕事をさせ、セルヒオ・ブルケツを無効化した。パク・チ・ソンは常にアンドレ・ピルロについて回り、風呂にまで一緒に付いていくほどだと驚愕された。

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しかし、ルーニーはもって生まれた攻撃性を内に秘め続けることが出来ず。ピルロは2010年に、「パクはボールを自分たちが持った時にはどうしたら良いか分からない番犬に過ぎなかったと」語っていた。

しかし、リンガードは攻守の正しいバランスを見つけた。彼はシティがビルドアップをしようとした際にはフェルナンジーニョを窒息させ、しかしボールを取り返した後はすぐに空いたスペースへと侵入していった。

image © Getty Images
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これがラヒーム・スターリングの負傷時に投入されたのがフェルナンドだった理由であり、それでも前半シティのCBは攻撃の組み立てで貢献することは出来なかった。

フットボールの変化は全てのポジションのありようを変える。GKは攻撃時のスウィーパーの役割を行い、素晴らしいSBはもはやWGのようにプレーする。同じように、リンガードはトップ下の守備的な選手なのである。

彼は、今後もそうであるといっても大丈夫だろうが、フアン・ロマン・リケルメではない。しかし、日曜日の試合では、シティがやりたいフットボールをさせない方法を見つけ、攻撃時には相手の恐怖になることも出来たのである。

ストライカーの背後でプレーするのがベストであるフアン・マタを差し置いてリンガードが中央でプレーするのが明らかになった時に、一部のユナイテッドファンは激怒していた。

しかし、ファン・ハール監督はリンガードのパフォーマンスに感銘を受けており、監督は後にこの役割が彼の通常の仕事になる可能性も示唆していた。これはリンガードがビッグゲームでの居場所を見つけたということであり、任された仕事は地味で目立たないが重要なものであったのである。

<元記事:Jesse Lingard key to Manchester United win over City in the derby@Manchester Evening News

リンガードについては、あの戦術に煩いファン・ハール監督がWBでも起用してたし、今回はトップ下での起用だし、器用で柔軟で、かつ監督の言うことを良く聞くんだろうね。

この前の試合でも同じようにリンガードが中でプレーしていたけど、それもこのシティ戦のための実践練習だったのかな?

こういう頭の良い選手が重宝されるのは間違いないし、そういう選手がアカデミー上がりの選手ってのもうれしいし、何よりハードワーカーはファンの受けがいい!

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Comment

  1. スミシー スミシー より:

    本当に良くやってるけどもう一つ突き抜けた物がないとユナイテッドでスタメンを張るには今後厳しくなってくる気がするかな〜。

    若いウチからバランスが良く使い勝手がいい便利屋ってのはチームにとっては助かるけど本人の成長のためには良くないと思うのでもっと個性を出してほしいですw

    • giggs より:

      たぶん、シュートは得意なんでしょうね
      難しいゴールを決めますし
      これから簡単なゴールも落ち着いて決められるようになれば、決定力という大きな武器が手に入りそうです

  2. キャリック より:

    消えてる時間もあったけど、なんかトップ下の方がスイスイ動けてた気がする。
    シティがゆるかったのかもしれないけど。

  3. ばすびー より:

    本筋からはそれますが、ピルロのコメントは納得いきません。
    あの時のパクは左サイドに配置され、左サイドと中央付近のピルロを両方ケアしてましたからね。人間技じゃないですよ。ピルロの遠吠えみっともない。笑

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