To Be or Not To Be
少年から大人までおよそ30年間をマンチェスター・ユナイテッドで過ごしているクラブレジェンドのライアン・ギグスはファン・ハール監督の解任に当たり、去るのか去らないのかという騒乱の真っ只中にいる。
元WGは14歳の誕生日にユナイテッドのアカデミーに入団し、1990年の11月に17歳でプロ契約を結ぶとそこから963試合に出場し、ユナイテッドでの最多出場記録を樹立。
しかし、デイビッド・モイーズ前監督下で選手兼コーチを1年経験すると、モイーズ解任後は暫定監督も務め、その後ファン・ハール監督のアシスタントコーチとして2年過ごした。そして今、ギグスは人生の分岐点に立っている。
元チェルシー監督のジョゼ・モウリーニョが監督に就任すると予想されており、ユナイテッドはギグスに残留オファーを出しているが、どんな立場をオファーしているのかは不透明であり、42歳のウェールズ人が受け入れるかも分からない。
ウェールズ代表監督でありギグスとは代表でチームメイトだったクリス・コールマン氏は1991年3月にデビューしたユナイテッドを離れることがギグスの今後の長い監督人生にとってプラスに働くと考えている。
しかし、ユナイテッドでかつてチームメイトだったピーター・シュマイケル氏は、BBCラジオ5でギグスはモウリーニョ政権下で極めて重要な役割を担えるとコメント。
そこで次の3つの選択肢について考えてみる。
1. コーチとして残留
ギグスは既に3年コーチとして過ごしており、うち最初の1年は選手兼コーチだった。その後、現役を引退するとファン・ハール監督のもとでアシスタントコーチを務めた。
ジョゼ・モウリーニョはスタッフに1名のクラブについて熟知した者を加える傾向がある。
モウリーニョは第1次チェルシー政権ではチェルシーのアカデミーからスティーブ・クラークをアシスタントに引っ張り、2014年からの復帰時にはスティーブ・ホランドをその役割としてスタッフに迎えた。
理論的には、ギグスが次の監督になるのが筋だろう。しかし、ギグスはモイーズ解任後に正式な監督になったわけではなく、あくまでも暫定監督として4試合を指揮しただけであり、今再び監督人事レースで敗れた。
2. 違う立場でユナイテッド残留
もしもオールド・トラッフォード残留を望めば、2020年組を育てることがギグスの次なる役目になりうるが、モウリーニョと近い立場で仕事をすることにはならない。
アカデミーでの役職はギグスと同じ92年組のニッキー・バットが就任しているため、ギグスに残された椅子はない。そのため、あるとしたらU-21チームのマネージメントだ。
2008年からウォーレン・ジョイスがU-21を任されており、当時はオーレ・グンナー・スールシャールと一緒に仕事をしていた。そのジョイスには空席となっているブラックバーンの監督就任の噂が流れており、U-21の指揮官の椅子が空く可能性がある。
そして、このポジションはレアル・マドリーの監督に就任したジネディーヌ・ジダンが歩いた経歴と最も近いポジションであり、ジダンはリザーブチームの監督を経験し、1月4日に当時のラファ・ベニテス監督の解任を受けてファーストチームの監督となった。
スペインリーグ2部に所属するレアル・マドリー・カスティージャで1年半指揮したジダンとU-21で指揮をすることには違いがある。
U-21での指導が今後いつかギグスをファーストチームの監督へのステップアップとなる日が来るだろうか?
3. ユナイテッドを去る
ギグスは14歳の時からユナイテッド一筋だ。
彼は23年に渡りファーストチームでプレーし、13回のリーグタイトル、2度のチャンピオンズリーグ優勝、そしてクラブ記録となる963試合に出場している。
去るという決断はどんなものであっても非常に難しいものになるだろう。
しかし、ギグスは自分にはユナイテッドの監督になる資格があると感じており、2014年にモイーズ監督解任後には暫定監督を務めたもののその後ファン・ハール監督が就任しており、ギグスの思いは実現していない。
もしもギグスが自分に順番はもう回ってこないと考えているのなら、別の就職先を考えるかもしれない。彼はUEFAのプロライセンスを取得しており、オファーに事欠かないだろう。かつてのチームメイトであるマーク・ヒューズ、スティーブ・ブルースは監督として成功しており、今後はポール・インスやロイ・キーンも同じように結果を残すと考えられている。だが、その一方ではオールド・トラッフォードの外に飛び出して手痛い失敗をしてしまったガリー・ネビルという例もある。
<元記事:Ryan Giggs: Manchester United legend considering future at the club@BBC>
U-21のジョイスがクラブを離れるって言われているし、ギグスの若手への影響力の強さを活かしてU-21で指揮するってのもいいかもね。
U-21で1、2年指揮した後でプレミアリーグかチャンピオンシップのクラブを1年ぐらい指揮。その後にユナイテッドの監督になるってのは時間かかりすぎ?
Comment
正直残ってモウリーニョの下で学んだ方が良いのか、外に出て監督業を経験した方が良いのかなんてやってみなければ分からないし分かるのも随分と先の話だしで個人的にはどっちでもいいかな〜w
とにかくモウリーニョは劇薬だとか短期政権だとかいわれてますが誰が監督でもベストは良い結果を出し続けて長期政権を築いてもらうことなので只々モウリーニョを全力で応援するだけですね♪
よそ者のくせにレッドデビルという単数形が何故か似合う男。
愛と情熱の新型モウリーニョ。
楽しみですね。
シェイクスピアの長い1ページが風に舞うのなら、その答えは風の中。
つまりはギグスは風の中なのですよw
笑
見かけたら、何処かにかならず出口はある筈だと伝えて下さい。
個人的に、もしモウリーニョが3年目のジンクスを破れずに解任になった場合、ファギー以降5年間外様の監督に任せたので、そろそろチームのレジェンドから探そう。という風になると思うんですよね。
そうなった場合に、レースに出てくるのが、ブラン(?)、キーン、ネビル兄、オーレ、ギグス、バット辺りかなと思うのですが、仮にギグスがコーチとして残留した場合、ろくな監督経験も無くチームを受け継ぐ事になると思うので、それよりかは、外でシーズンを通してチームを率いる事で、シーズンを戦い抜くというのはどういう事かを体感し、それを理解しているか、していないかで、とても大きな違いが出てくると思います。
なので、個人的にはギグスには将来的にユナイテッドを長く率いて欲しいので、今は外で学ぶ時なのでは?と思っています。
監督としての技量がわからないので、やはり外でどんなものか見せてほしいです。
ギグスが監督で強いユナイテッドなら嬉しいですが、キーンだってネビル兄だってうまくいってない。ユナイテッドには強くあってほしいですから。
ギグスに監督実績があれば監督にしたいのが当然でしょう。
であれば実績を積むのはプラスだと思いますが、
本人の希望やフロントの思惑など色々と難しい話ですね~
自分なら、結果は度外視で、ギグスに6年契約以上でサポートし続けるという
選択を選びますけど、そんな度胸はないでしょうし。株式会社ですし。
どっちにしてもフロントに、一本芯が通った明確なビジョンを示してほしいですね
モウにするならモウが1年目で5位でも解任するんでしょうから
既にそっち路線になってしまった感はありますけどね
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