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データからひも解く今シーズンのユナイテッド不振の根本原因

守備陣の問題を解決することが、プレミアリーグが再開する際のジョゼ・モウリーニョ監督の優先課題であり、データもどれだけの損失を被っているかを如実に表している。

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© Getty Images

今シーズンのプレミアリーグ12試合を終えて、ユナイテッドは昨シーズンの同時期と同じゴール数を叩き出しているが、守備面の数字が懸念点の主なものであり、8位に沈んでいる主な理由もそれである。

11月の代表ウィーク前のダービーに敗れ、ユナイテッドは首位から12ポイント離された。だが、昨シーズンと比較すると、同じゴール数を決めている。

計68ゴールを決めた昨シーズンは、12試合を終えて20ゴールを記録していたが、シュート決定率は昨シーズンの20%から今シーズンは17%へと3ポイントダウンしている。

ユナイテッドは依然として1試合あたりの平均パス本数が500本を超える程度であり、タックルも同じ程度の数字である。だが、昨シーズンのタックル成功率65%に対して今シーズンのタックル成功率は58%となっている。

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1試合あたりのゴール数

Goal per game

ユナイテッドの課題がどこなのかと言えば、守備面である。昨シーズンはシーズンを通して28失点であり、試合あたりにすると僅か0.73失点だった。だが、今シーズンは既に21失点を喫しており、1試合あたり1.75という数字になる。

ユナイテッドは昨シーズンはリーグ戦の半数でクリーンシートを達成したが、今シーズンのここまでは12試合を戦ってクリーンシートはただの1度のみである。

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© PA

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ロメル・ルカクのフォームもシーズン序盤の悩みの種になっており、10試合連続ケチャップ無しになった結果、最近ではベンチスタートになっている。

ベルギー代表ストライカーは今シーズンの11試合で僅かに4ゴールしか決めておらず、昨シーズンは34試合で16ゴールを記録した。だが、シュートの本数自体も少なくなっている。ルカクは昨シーズンは1試合あたり平均で2本シュートを打っていたが、今シーズンは今のところ1試合当たり1.36本に留まっている。

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試合あたりのルカクとマルシャルのゴール数

Lukaku vs Martial

ルカクがシュートをなかなか打てていない一方で、ポール・ポグバが再び殻を破っている。ポグバは今シーズンここまでで28回シュートを打っており、これは試合あたりで言うと昨シーズンの1.7本/試合から2.5本/試合へと増加している。

これはポグバがより高い位置でプレーしていると言えるかもしれないが、既に今シーズンは101本のロングパスを供給しており、9.1本/試合という数字で、昨シーズンの6.4本/試合を上回る数字である。一方、ポグバのトータルのパス本数は同じぐらいになっている。

ユナイテッドでのパフォーマンスよりもスペイン代表でのパフォーマンスの方がより話題になることが多いが、ダビド・デ・ヘアのフォームについても何度か疑問に思うことがある。デ・ヘアは今シーズン、1試合あたり3.5回セーブしており、昨シーズンは3.1回だった。だが、ユナイテッドが昨シーズンよりも多くの失点を重ねている事実は、デ・ヘアのセーブ回数が同じであるが昨シーズンよりも多くのシュートを浴びているということを表している。

マンチェスター ユナイテッド ホーム シャツ 2018-19 - Lukaku 9 プリント マンチェスター ユナイテッド ホーム シャツ 2018-19 - Martial 11

<元記事:The stats that show why Manchester United are struggling in the Premier League@Manchester Evening News

ルカク+マルシャルの足し算で言うと、ルカクが減った分よりもマルシャルが増えた分が多いので、トータルでは昨シーズンよりも増えているんだね(計0.77→計1.02)。

でも、共存した時間はそう多くないような印象。マルシャル復調した頃からルカクが負傷なりフォーム低下なりで先発しなくなったような。

デ・ヘアで気になる点と言えば、狙って出したミドルレンジのパス(MFあたりが受け取るパス)が弾道が低くなって相手にカットされるってシーンが結構増えてるんじゃないかな。

受け手が周り見ずに要求するとか、デ・ヘアだけのせいじゃないのかもしれないけど。以前は、バックパスを高い位置に上がったSBにピタリと合わせていたイメージがあるんだけどな。

守備陣はアンカーのフィルタリング能力の低下も要因だろうね。マティッチがフィルターになり切れていないし、そこに加えてリンデロフとショーを育成中みたいなもんだし。

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Comment

  1. JDM より:

    いい加減守備ラインを強化しないと話になりませんね
    去年は魔法がかかっていただけだった
    それにまんまと騙されたフロントは守備の強化を唱えたモウリーニョを無視して今やこの現状
    ユナイテッドのフロントの先見の明のなさがあからさまになった
    シティ戦は守備陣がガッタガタでろくにパスも供給出来ないから中盤、ウィングの選手が相手陣内に存在してなかった
    常に自陣で守るだけ
    なんてつまらないサッカー、こんなんで勝てるわけない
    フロントには本当に危機感ってものを持ってほしい
    モウリーニョは昨シーズンからこうなることを予想してたのかな

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