勝ったからこそ言える「シティよ、優勝おめでとう」
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プレミアリーグ17 シティ, ジョゼ・モウリーニョ, 公式
ジョゼ・モウリーニョ監督は、2点を先行されながらも逆転勝利を収めたマンチェスター・シティとの壮絶なダービーの結果に喜びのコメント。
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シティーが2-0でリードして前半を折り返した試合は、ポール・ポグバの2ゴールで同点に追いつき、クリス・スモーリングの得点で逆転し、3-2で勝利。試合後Sky Sportsにモウリーニョ監督がかたった内容は以下の通り。
シティの先制点にフラストレーション
相手の先制点にはガッカリした。たぶん、今季シティが我々との試合でCKから得た3点目だったと思う。しかも試合をコントロールできていた時間帯での失点だったのでね。それから2点目を奪われてしまった。
あの時点では自信を保つことが大事だった。マティッチ、ポグバ、エレーラがボールを保持し、動かせていた。通常マンチェスター・シティと対戦するチームが保持しているよりも多くボールを持てていたと思う。つまり、自信を持ち続けられるか、ラインを少しばかり高くして、より高い位置でプレスをかけ、ゴールを決められるかどうかの問題だった。
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トップ4はほぼ確実
2-0の状態から逆転した多くの例を選手たちに伝えた。挽回してくれた選手たちを称えたい。彼らは自分たちを信じ、状態を維持した。これは非常に重要な結果だ。数字上、あと勝ち点6でトップ4が確定すると思う。残りホーム3試合、アウェイ3試合で勝ち点6を取れれば良い計算になる。今日の勝利でトップ4はほぼ確定しただろう。あとは2位で終えることが重要になる。
これで我々よりも1試合多く消化しているリヴァプールと勝ち点4差、トッテナムとも勝ち点4差だ。シティーは優勝するため彼らに勝つ必要がある。我々にとってのチャレンジは、2位でシーズン終えることだ。
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シティとペップを祝福
彼(ペップ・グアルディオラ)にはおめでとうと伝えた。シティーには優勝が相応しい。もちろん彼らは今日の試合に勝って優勝を決めたかっただろうから苛立っているだろう。それでも、彼らは優勝する。優勝が相応しいチームなので、祝福したい。他チームよりも多く勝ち点を取り、優勝する可能性すら与えなかった。私は繰り返し言っているが、昨季よりも良いシーズンを送っている。勝ち点も昨季より多く、ゴール数も多く、失点は減ったのだからね。
それでも不十分だった理由は、彼らが勝ち続けたからだ。しかしながら、我々は周りが思うようなチームではない。私も周りが考えるほど悪い監督ではないし、選手たちも周りが思うほど悪くない。それを証明するためにも、この国で2位になって終えたい。そのためには勝ち点が必要なんだ。
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ファンのためにも嬉しい結果
ファンのためにもとても嬉しい。直接的なライバルとの試合結果は、ファンにとって重要だ。最近ではチェルシーに勝ち、リヴァプールに勝ち、今回はシティに勝てた。ファンも喜んでくれていると思う。試合前には正直な気持ちを言った。今日の目標は、相手の優勝ムードを台無しにすることではなかった。遅かれ早かれ、彼らは優勝を決める。今日の目標は、勝ち点のために戦うこと。我々には勝ち点が必要なんだ。
仮にマンチェスター・ユナイテッドが今後50年間優勝できないとしても、マンチェスター・ユナイテッドはマンチェスター・ユナイテッド。もし私が何も勝ち取れなくても、私はジョゼ・モウリーニョだ。選手たちも選手たちのまま。我々は正直な人間で、本物のプロフェッショナル。いつだってベストを尽くそうとする。トップ4でシーズンを終えられることに非常に満足している。そして、今日の素晴らしい結果により、シーズンを2位で終えられる可能性があることに満足している。
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常にレベルアップを目指す
最終的には、シティの勝ち点が他チームとの差を反映するようになると思う。問題は、我々がレベルアップできるかどうか。その答えは私にはわからない。ただ、常にレベルアップを目指す。少なくとも、今日の結果で選手たちには良い気分のまま2日間の休養を与えられる。来週末オールド・トラッフォードでプレーする際には、良い雰囲気で試合を迎え、勝ち点3を取りに行きたい。トップ4を確定させるには、あと勝ち点6が必要なのでね。もし勝ち点3を取れれば、目標達成までもうすぐのところに立てる。
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ポグバに満足
MFには、ハーフタイムにこれ以上良いプレーはできないだろうと伝えた。シティとの対戦は難しい。彼らは非常に上手くプレスをかけてくるチームで、陣形もコンパクトだ。攻守の切り替えも凄く力強い。マティッチ、エレーラ、ポグバには、前半よりパフォーマンスレベルを上げられないだろうと伝えた。
ただ、CBにはボールの扱い方について要望を伝えた。前半は不安定で、悪いミスを犯していた。WGにも、もっとインサイドに入って、MFがやりやすいようにするよう伝えた。その部分を後半に改善できた。ポールにパフォーマンスを上げるようには言わなかった。前半の彼のプレーには満足していたのでね。それでも彼はファンタスティックな2ゴールを決めてくれた。彼には本当に満足している。
<元記事:監督がダービーを総括@マンチェスター・ユナイテッド公式サイト>
この勝利への執念、パッション、渇望、諦めない姿勢、血と泥に塗れたユニフォームこそ、ユナイテッドなんだよ、これがデフォルトであるべきなんだよ。
そんなユナイテッドとしての”あるべき姿”が、時おりパタっとなくなって元気ない試合になっちまうからシティとこれだけ差が開いたんだと思う。
残りのシーズン、今の自分達が出来る最善の結果を得てくれ。シーズン2位フィニッシュだって随分久しぶりなことじゃないか?
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Comment
よぅ、そこのフットボールEinsteinさんよぅ、この試合の勝因ってのはいったい何だったんだい、教えてもらおうじゃねえか。
意志の力
贅沢は言わないから、他に何も要らないから、決して負けない強い力ってやつをただひとつだけでいいから、持てたら素晴らしいですよね。
ここからは2位は勿論キープして欲しいんだけど若手も少しずつ試していってほしいな〜。
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