サンチェスにモウリーニョ監督が語っていたこと
公開日:
:
FAカップ17-18 Daily Express, アレクシス・サンチェス, トッテナム, ポール・ポグバ
アレクシス・サンチェスはウェンブリーの舞台で先発するに相応しい能力があることを示すことに苦戦していたが、重要な試合でマンチェスター・ユナイテッドが何故彼のベストフォームを待ち続けていたのかを示してみせた。
© Getty Images
チリ人ストライカーは古い格言ーーー「調子は一時のもの、品格は普遍のもの」ーーーを思い出させてくれた。彼は、ユナイテッドが彼のことを最も必要としている時に活躍したのだ。
素晴らしいヘッダーを決め、アンデル・エレーラの決勝ゴールをアシストしたのはサンチェスが1月のアーセナルから加入以来、最高に語り継がれる活躍だった。そして、FA杯準決勝の舞台で、マーカス・ラッシュフォードやアントニー・マルシャルを差し置いてサンチェスを起用するという、ジョゼ・モウリーニョ監督の選択を見事に正当化してみせた。
そして、サンチェスはユナイテッドのファンに対し、来シーズンは「最高のサンチェス」をお見せすることを約束したのである。
© Getty Images
自分にとって、環境の変化は非常に、非常に難しいことなのです。私はビッグクラブにやって来て、そして以前とは全てが変わったのです。
監督は私に、「私は1月に選手を獲得することは好きじゃない。君が新たな選手として馴染むまでには時間がかかるだろう」と言いました。
監督は私の向上を助けようとしてくれています。監督は、「攻撃も守備もやれ、そして試合を楽しめ」と言ってくれました。
私は自分自身に、毎試合、毎日多くを要求します。今、私はチームにも、ゴールを決めたことにも、そして我々が試合で示した態度についても非常に満足しています。
これが私に自信を与えてくれます。チームメイトは常に私を助けてくれますが、私はもっと自分の能力を示したい。私は、我々がこのまま進んでFA杯を勝ち取れることを願っていますが、来シーズンは全てを勝ち取ることにトライせねばなりません。
サンチェスとポール・ポグバは当初、一緒にプレーした際に同じ画(イメージ)を共有できていなかったように思われるが、トッテナムがデレ・アリの電光石火のゴールで先制した後、同点弾を決めたシーンでは破壊力抜群のコンビネーションを見せた。
© Getty Images
ポグバは、ムサ・デンベレが出したクリスティアン・エリクセンへのロングフィードに付いていけなかったミスを、サンチェスへの完璧なクロスでもって埋め合わせをした。これがサンチェスにとって、ウェンブリーでの直近6試合で8ゴール目であり、2ゴールがチリ代表として、残り5ゴールはアーセナルの選手として2度の準決勝と2度の決勝を通じて決めている。
ここでプレーすることは、自分に運をもたらしてくれます。私は代表チームでもイングランド相手にここでゴールを決めていますし、アーセナルでも決め、そしてユナイテッドでも決められました。
あれは本当にポグバからのナイスパスでした。最初、ニアポストを狙うことを考えましたが、GKがそっちサイドに動くのを見て、ファーサイドを狙うことに変えたのです。
サンチェスのエリア端からの横パスがエレーラのゴールの起点となった。そして、この決勝ゴールがスパーズの8回連続の準決勝敗退を生み出した。
サンチェスは、アルセーヌ・ヴェンゲル監督のことを「紳士であり、最高の監督」と評し、指導してくれたことに感謝するメッセージを送ったことを明かした一方で、モウリーニョ監督と一緒に仕事をすることが自分の望むビッグタイトルをもらたしてくれることに繋がると明確に感じている。
彼は、すべてを勝ち取ってきた監督であり、我々が勝利できなかったり、我々が良いプレーが出来ないと、激怒するのです。成功するためには、そのように求める必要があるのです。
ハーフタイム中に監督は、「我々はチームとしてプレーしなければならない。誰もが攻撃に参加し、そして守備をしなければならない。もし全員が走り回り、はーどわーすれば、我々は勝てる」と言ったのです。
クリス・スモーリング前大統領は、サンチェスとポグバが果たした重要な役割に対し、敬意を表した。
ユナイテッドでは非常に大きい期待が課さられている。ほかのクラブでは起こりえない多くの要求があるんだ。それが偉大な選手をビッグゲームで活躍させる。彼ら(サンチェスとポグバ)はそれを成し遂げたんだ。
これこそが、モウリーニョ監督がコンスタントなレベルとして求めているチームとしてのパフォーマンスである。
マイク前大統領とフィル・ジョーンズは、自分たちこそがユナイテッドで最高のCBのコンビであることを示した。
エレーラは、そのボールを刈り取る能力とゴールでもって中盤で多大なる貢献をし、一方ジェシー・リンガードはイングランド代表でのチームメイトであるアリやエリック・ダイアーに手荒な対応を強いてイエローカードを出させて持ち味のキャラクターを発揮した。
足首の裏側をスパイクで踏みつけるというこのタックルのように、常に美しいものではなかったが、モウリーニョ監督はマウリシオ・ポチェッティーノ監督に対して、こういった試合でチームのベストを引き出すマスターであることを思い出させたのである。
サンチェスについて今までは、「ハードワークしている点はありがたいけど、ロストが多いし、肝心の結果に結びつかないんだよなぁ」だったのが、「ハードワークして、しかも結果も出す」という、言わば2ランクアップしたパフォーマンスだったからね。
まさに「ザ・ユナイテッドの7番」というプレーだった。
シティ戦ではサンチェス→ポグバでゴールが生まれ、今度はポグバ→サンチェスでゴールが生まれた。
あとはサンチェスとルカクの連携も上がっていけば、ますます来シーズンは驚異の攻撃陣になるはず。
なんとしてもチェルシーに勝ってFA杯のタイトルを獲得してシーズンを締めくくりたい。
次の記事
デ・ヘアがレアル加入条件に合意?
Comment
近年最高のチームにはルーニーとロナウドの二大エースがいて、テベスやパクやリオヴィダにスコールズなどのチームプレーヤーがいましたからね。
サンチェス、ポグバを中心に新たなサイクルに突入してほしいです。
ファンデルサール、ヴィディッチ、ファーディナンド、エヴラ、ギグス。もね
強かった
そして、それを纏めるファーガソン。
それももう10年前か。懐かしいね。
自分のアバターを設定したい方はお問い合わせからユーザー登録希望の連絡をください。