3選手が自分のベストポジションをアピール
カラバオ・カップ3回戦のスウォンジー・シティ戦で、ジェシー・リンガード、マッテオ・ダルミアン、アクセル・トゥアンゼベが自分のベストポジションをアピール。
© Getty Images
リンガードが得意ポジションを示す
ハダースフィールド戦ではプレーメーカーのポジションで誤ったポジション取りをしていただけに、この試合でのリンガードのパフォーマンスは断固たる汚名返上の意志の表れだった。そしてそんな好パフォーマンスが生まれたのは、彼が得意なポジションでプレーしたことと偶然の一致なのではない。アンデル・エレーラの前の位置の中盤の1人として、2ゴールを奪った。そして、このポジションは普段選手層があつくてリンガードが殆どプレーすることが出来ないポジションであることが何とも皮肉なものだった。
ジョゼ・モウリーニョ監督は1ヶ月以上ポール・ポグバを欠いており、マルアン・フェライニも今月は起用できず、マイケル・キャリックはバートン・アルビオン戦しか出場しておらず、その後負傷に苦しんでいる。リンガードはモウリーニョ監督の最初の公式戦采配となったコミュニティーシールドのレスター戦でもそこの位置でプレー可能であると証明しており、後方からのドリブル突破で先制点を決めている。
モウリーニョ監督がトッテナムとの大一番でも中盤3枚というシステムを維持すれば、リンガードが先発の座を守り抜くかもしれない。
ダルミアンがストロングポイントを示す
モウリーニョ監督は、右利きのRSBマッテオ・ダルミアンを右サイドで起用することを軽視していたようだ。イタリア人SBはポルトガル人指揮官のもとでは主に逆サイドのLSBとしてプレーしており、この試合での右サイドを正当化するために、モウリーニョ監督は純粋にアントニオ・バレンシアを休ませた穴を埋めるための守備を考慮してダルミアンのRSB起用を決めたと語っていた。
スウォンジー戦で、ダルミアンは前回のW杯でイングランド代表のサポーターの注目を浴びた際の役割を取り戻した。RWBとして記録したリンガードへのアシストは、殆ど攻撃で貢献しないダルミアンの気の利いたクロスであり、最も快適にプレー出来る右サイドでプレーすれば攻撃でも貢献できるということを証明してみせた。
ダルミアンはアッズーリでは主にRWBであり、モウリーニョ監督が3バックを継続するなら、ダルミアンのユナイテッドキャリアも継続することになるかもしれない。
ビッグゲームへの前哨戦?
モウリーニョ監督はこの試合で、今シーズン3回目となる3バックシステムを採用。3-5-2はユナイテッドがレアル・マドリー戦で採用したのと同じシステムであり、モウリーニョ監督はこれを今週末のトッテナム戦と来週のチェルシー戦を見越してスウォンジー戦で採用したのかもしれない。
フィル・ジョーンズはリスクを冒さなかったとみられており、エリック・バイリーはスパーズ戦から復帰出来る可能性がある。クリス・スモーリングはトリオの一角として候補かも知れないが、アクセル・トゥアンゼベはスウォンジー戦で見せたパフォーマンスを考えれば、軽視されるべきではない。
トゥアンゼベが頭角を現す
アピールしたい選手たちにとって、最も得意なポジションでプレーする特権を与えられた試合となった。リンガードは2ゴールを決め、ダルミアンはアシストを記録し、トゥアンゼベはその起点となった。アントニー・マルシャルはトゥアンゼベの良さを引き出し、トゥアンゼベはボール扱いが上手いというビクトル・リンデロフのお株を奪うプレーを示したのだ。
この試合は、トゥアンゼベ自身が好むCBとしてファーストチームで出場した最初の試合であった。そして、彼はもっとこのステージで出場機会が与えられるべきである所以を見事に示してみせた。トゥアンゼベは一度リンデロフを救出するプレーも見せ、まるでリザーブでのプレーのようにプレーしていた。その自信あるプレーは、まるで経験が浅いというのが嘘のようだった。ファーストチームへの移行は実にスムーズだった。
19歳のプレーは何の障害もなかったわけではない。トゥアンゼベはアンドレ・アイウェへのレイトタックルでイエローカードを貰い、ウェイン・ラウトリッジへのチャージではハラハラさせられた。だがい、今の成長曲線は今後の長い彼のキャリアを考えればプラスになるだろう。
エレーラ復調?
アンデル・エレーラのマーカス・ラッシュフォードへの楔から、ラッシュフォードのフリックでリンガードが抜け出してこの試合の先制点が生まれた。このシーンのエレーラのパスは、最近の彼のフォームでは見られないものだった。
攻撃的MFとしてユナイテッドに加入したエレーラは、離脱中のポグバの穴を埋めるためにトップ下でプレーすることはせず、最近のエレーラのパスは横パスばかりであり、ファン・ハール監督が指揮を執っているかのような錯覚をするぐらいだった。
しかし、リバティースタジアムでの試合ではより攻撃的な役割を担い、中盤でのコントローラー不足に苦しんだここ数試合で見られたような憂鬱さもプレスに奔走することもなかった。エレーラは昨シーズンのスパーズ戦では糸をひくようなロングスルーパスでヘンリク・ムヒタリアンのゴールをアシストしており、週末には同じようなレベルのパフォーマンスが必要だ。
<元記事:Three Manchester United players remind Jose Mourinho of their best position@Manchester Evening News>
マジでリンデロフは適応に時間かかっていると、トゥアンゼベに序列上回れて出番激減しちゃうよ?ってぐらいトゥアンゼベは良かった。
若さゆえの危なっかしさもチラホラ見られたけど、そんなん期待値でカバー出来ちゃうし、リンデロフは早くロングボールへの対応の自信を取り戻さないとね。
エレーラがこの試合のようなパフォーマンスをすることが、スパーズ攻略に必須なのは間違いないだろうね。頼むよ、エレーラ!
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