モウリーニョはこの試合をどう見るか

ジョゼ・モウリーニョ監督は、マンチェスター・ユナイテッドにとって中国で行われているAon主催のツアー2016初戦で敗れた最大の要因に、ボルシア・ドルトムントが新シーズンに向けた準備段階で明らかに前に進んでいたことあげた。

© Getty Images

ヘンリク・ムヒタリアンが加入後初ゴールを決めたものの、ゴンサロ・カストロに2点を許し、ピエール・エメリク・オーバメヤンにPKを決められ、ウスマン・デンベレに個人技から追加点を叩き込まれ、ユナイテッドは4-1で敗北。

モウリーニョ監督は、試合前の時点で、プレシーズン序盤時期の試合結果は重要ではないと主張。また、高温多湿という条件の中、ドルトムントのコンディションが圧倒的に上だったことを、試合後に認めている。

監督は、試合後MUTVのインタビューを受け、「プレシーズンの試合で勝つのは、いつだって準備段階で先に進んでいるチームだ」とコメント。

Jose Mourinho gives his thought's on today's game. See more reaction on #MUTVHD: https://t.co/HybUUzh26b #MUTOUR https://t.co/fawhCbD7wI

— Manchester United (@ManUtd) 2016年7月22日

常にそうだ。ベストチームが勝つのではなく、いつだって準備段階で先に進んでいるチームが勝つもの。明らかなことだった。

すでに4試合をこなしているチームと、まだ1試合しかプレーしていないチームとの対戦だった。すでに数ヶ月の準備をしてきたチームが、まだ最大で15日しか練習していない我々と対戦した。中には合流してまだ4日の選手もいる。準備段階という点で、我々と彼らには大きな差がある。誰だって負けたくはない。満足はしていないが、90分プレーできたのは有益だった。厳しい天候、厳しい相手と対戦することが非常に重要だったので、その点は良かった。

終始試合をコントロールしていたドルトムントは、優れた攻撃的なフットボールを展開。

ツアーといっても、その内容は異なる。

自分たちよりも実力の低い相手と戦い、勝って自信を得たいと考えるチームもある。チームの状況と現実よりも、自信を優先するチームもある。我々よりも準備を早く始め、ヨーロッパの強豪の1つであるボルシア・ドルトムントと対戦すれば、より難しい試合になるのは当然。誰も負けたくはないので、選手たちはフラストレーションを溜めているだろう。たとえ問題ないと言ったとしても、たとえフレンドリーマッチだとしても、負けたくはないものだからね。ただ、現実問題として、私は非常に難しい試合になると予想していた。

ツアーは北京に移り、25日にはマンチェスター・シティーと対戦する。しかし監督は、チームを把握する段階、レベルアップさせる段階と考えている。

今は、チームを作っているわけでもない。まだ合流していない選手が多いのでね。今は選手個人の状態を高めているのであって、個人のコンディションを上げている段階だ。新加入選手も含めて、選手たちにとっては45分、70分、90分プレーする機会になった。それは非常に、非常に大事なことだ。実戦での疲労から回復するのに結構な時間がかかることは想像できる。この天候、現状、プレシーズン序盤時期ということを考えれば、選手個人にとっては良いことだと思っている。

＜元記事：監督がツアー初戦を総括＠マンチェスター・ユナイテッド公式サイト＞

ショーがフル出場、バイリーもフル出場、ユーロに参戦せず状態に問題ないマタ、エレーラもフル出場。このあたりの選手をチェックできただけでも監督としてはOKということかな。

プレシーズンツアーとリーグ戦じゃ全然別物だってことはこの2年間の米国ツアーで学んでるしね。

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