サンテティエンヌとのアウェイゲームをプラン通り遂行
試合前に巨大な赤い悪魔のフラッグがサンテティエンヌのスタジアムの一角を埋め尽くし、それはこの試合のユナイテッドと同じように恐ろしいものだった。ヨーロッパリーグでユナイテッドは危険を冒すことも無く、16強進出を楽に決めた。
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火曜日に行われた試合前の記者会見でのメディアの関心は、ウェイン・ルーニーやルーク・ショーの去就の方に向いており、それがこのセカンドレグの状況を如実に示していた。
そして、モウリーニョ監督が試合に関する質問が少ないことにいら立っていたという事実は、他にもっと重要な問題が起こっていると監督自身も感じていることを示唆していた。
しかし、この試合で監督が送り出したスタメンには、オールド・トラッフォードで行われたファーストレグで最後の15分間に決まったズラタン・イブラヒモビッチの2ゴールが、ユナイテッドと決定力の無いサンテティエンヌを分ける唯一の違いであることにモウリーニョ監督が気付いたことが表れていたのだろう。
ウェンブリーでのEFLカップ決勝でもおそらくスタメンになるであろう選手が7人含まれており、ユナイテッドのボスは先週の結果で次のラウンド進出が決定したと確信を抱けなかったことは明白だった。
今シーズン、ロッテルダムでフェイエノールトに敗れ、イスタンブールではフェネルバフチェに敗れており、モウリーニョ監督が危惧したことは理解できる。
フランスのサポーター達は熱狂的にホームチームをサポートしており、サンテティエンヌの選手たちも死に体じゃなかったことは確かだ。
しかしながら、サンテティエンヌは今シーズンのリーグアンの試合で、ユナイテッドを上回れるだけのゴールをホームで決めることが出来たのは、最新のホーム試合である前々節のロリアン戦(4-0で勝利)だけだった。
モウリーニョ監督は、結局のところ心配し過ぎる必要は無かったのだ。
サンテティエンヌのサポーターは耳をつんざく様なノイズでサポートしていたが、サンテティエンヌはオールド・トラッフォードで見せような切れ味を発揮できなかった。
試合早々にサンテティエンヌがゴールを奪って勢いに乗るという懸念も顕在化せず、たぶんユナイテッドはBチームで戦っても対処できただろう。
それに加え、ユナイテッドは早い時間帯のゴールというボーナスも得た。
それはフアン・マタのワンダフルな創造から生まれた。マタは試合開始のホイッスルから躍動し、クレバーで素早いクロスを供給して、16分のヘンリク・ムヒタリアンのゴールをもたらした。
悲しいかな、アルメニア代表はハムストリングを負傷し、ゴールから10分後にピッチを後にすることに。
これにはサウサンプトンはちょっと喜んだことだろう。
ムヒタリアンはモウリーニョ監督率いるユナイテッドにおいて非常に影響力のある選手へと成長しており、彼の負傷というのは、EFLカップ決勝を前に最も起こって欲しくないことだった。
だが、ユナイテッドにとって良かったことは、オランダとトルコで脆さを露呈して以来、チームの屋台骨が育ちつつあることを示したことだ。
もしも屋台骨がしっかりしていないと、こういった試合でそれが露呈するものだ。
ファーストレグのリードが助けになったことは確かだが、今やユナイテッドは神経に触るような雰囲気をシャットアウトすることが出来るようになっているように思われる。駒を進めるにあたり、それはプラスになる。
ムヒタリアンのゴールによってサンテティエンヌは5ゴールが必要となったことで、頭をウェンブリーでの試合に切り替えることができた。
<元記事:Manchester United execute European away game masterclass vs St Etienne@Manchester Evening News>
グループステージで2位以内に入る戦いと違って、ここからはホーム&アウェイのトータルで相手を上回らねばならないから、アウェイでしたたかに戦う術を取り戻さないとね。
ファギー時代のユナイテッドもアウェイでは手堅い試合運びをして、ホームで叩くって感じだったし、モウリーニョ監督はバスを停める名人でもあるし、そういうカップ戦の戦い方ってのは本来得意なはず。是非こっちのチャンピオンズリーグ出場権獲得ルート(EL優勝)も着実に進めて行ってもらいたい。
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