デッドラインの獲得劇
2002年からFIFAが移籍市場の時期を決定して以来、8月31日(週末の場合は翌平日)はフットボールにおいて最も魅力的な日のひとつに。この日は夏を通じて行われていた交渉が最終段階を迎え、数々の移籍が連鎖するように次々と発生。そんな最終日のドラマがユナイテッドに起こった例をピックアップ。
ウェイン・ルーニー
© MANCHESTER UNIETD
エヴァートンから2004年8月31日に移籍金2700万ポンド(約51億3000万円)で加入。移籍市場が終了するわずか4時間前にエヴァートンからウェイン・ルーニーを獲得したアレックス・ファーガソン監督は、ルーニーにかかっていた期待を否定することなく、「ここ30年で最高の若手選手を獲得した」とコメントしたが、この年のユーロ2004に出場したルーニーはイングランド代表として4ゴールを記録し、中足骨を骨折して戦列を離脱するまで大車輪の活躍をみせていたため、ファギーのその期待は当然のものだった。
ディミタール・ベルバトフ
トッテナムから2008年9月1日に移籍金3075万ポンド(約58億5000万円)で加入。
億万長者がオーナーとなったシティが獲得のオファーを出していたが、前シーズンに23ゴールの活躍を見せていた本人はユナイテッドを選択。素晴らしいテクニックを持つこのストライカーの移籍交渉はユナイテッドがクラブ史上最高額の移籍金を支払うことで決着。ファーガソン監督は獲得後に「ディミタールのスタイルと能力はチームに新たな一面を加えるだろう」とコメント。
マルアン・フェライニ
エヴァートンから2013年9月2日に移籍金2750万ポンド(約52億2500万円)で加入。
プレーの幅の広さが特徴のフェライニとの契約は非常に長引き、完了したのはデッドラインを51分過ぎてからだった。エヴァートン時代の主力選手のひとりだったフェライニを獲得したデイヴィッド・モイーズ監督は安堵の息をもらし、「マルアンとは5年間一緒に仕事をしてきた。彼は違いをもたらしてくれるだろう」とコメント。
ダレイ・ブリント
アヤックスから2014年9月1日に移籍金1400万ポンド(約26億6000万円)で加入。
オランダ国内の最優秀選手に輝いたダレイ・ブリントは、ワールドカップブラジル大会でファン・ハール監督の下、オランダ代表で4試合プレーしたのち、4年契約で同監督が率いるユナイテッドへ移籍。ファン・ハール監督は移籍市場最終日まで待たなければならなかったが、自分のフットボール哲学を理解するブリント獲得に対して前向きな姿勢を保ち続けた。ファン・ハール監督は、「ダレイは試合を読む力に長けていて、複数のポジションをこなせる。また、私の下で数年プレーした経験もある」とコメント。
ラダメル・ファルカオ
モナコから2014年9月1日にローン移籍で加入。
アンヘル・ディマリアが英国史上最高額でユナイテッドへ移籍した4日後、ファルカオが1年間のローン移籍でモナコから入団。これによってユナイテッドには南米のスーパースタークラスの選手が一気に2人に増えた。ファルカオは「移籍ができて嬉しい。ユナイテッドは世界最大のクラブだ」とコメント。完全移籍の契約更改にはならなかったが、29試合に出場してチームに貢献。
<元記事:最終日に獲得した選手@マンチェスター・ユナイテッド公式サイト>
公式も色々な企画を考えて移籍市場を盛り上げてくれているんだろうけど、7月1日にこんなリストを見せられちゃうと、この夏も来月の締切日まで補強が進まずヤキモキする日々が続くのではと思っちゃうね。
というか、ファンはそういう覚悟をしておけよってこと笑?
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Comment
モイーズが「違いをもたらす」と言うと、なんだか意味深ですね(笑)
ベルバトフは今フリーだからプレミアに帰ってこないかなー
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