またしても首の皮一枚繋げられるか
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プレミアリーグ15 Manchester Evening News, アストンヴィラ
マンチェスター・ユナイテッドの監督は、結果が求められるプレッシャーのかかる場面で常に結果を出してきている。(果たして今回のFA杯の試合は?)
ファン・ハール監督は、”今の仕事にしがみつこうとしている人”にとって有効な手立てを生み出してきた。壁に押しつぶされそうになると、その都度結果を残してプレッシャーを和らげてきたのである。
10月にアーセナルに0-3でコテンパンに敗れた後には、グディソンパークでエヴァートン相手に3-0の快勝。ヴォルフルブルク、ボーンマス、ノリッジ、ストークに敗れて4連敗を喫すると、チェルシーとのドローを境にパフォーマンスを改善させた。
そして、サンダーランド戦とFCミッティラン(1stレグ)戦で連敗した後は、オールド・トラッフォードでのアーセナル撃破という予想外の勝利も含めて4連勝を達成。ヨーロッパリーグでリヴァプール相手に散った後には敵地エティハド・スタジアムでシティ相手にマンチェスター・ダービーで勝利といった具合だ。
運が良いと言えるのかもしれない。そして、日曜日にスパーズに敗れたダメージを抱えたまま迎える次の日曜日に本拠地にやってくるのは、ここ8試合で全敗しているアストン・ヴィラである。
ユナイテッドはここまでファン・ハールの将来については沈黙を続けており、エド・ウッドワードCEOとオーナのグレイザー家の監督に関するガイドラインの歴史だけが想像のネタとなる。
デイヴィッド・モイーズ前監督は、グディソンパークで0-2の敗戦を喫してリーグ戦でトップ4入りの可能性が完全に消滅したことで、6年契約を結びながら10カ月で解任された。
同じ状況が、あと3試合でファン・ハール監督にも起こり得る。
5月1日に夢の劇場でレスターに敗れれば、シティが勝利すると予想すれば更に勝点差が13にまで拡大するが、残りは3試合なので最大で勝点は9ポイントしか縮まらずシティを抜かす可能性は消滅する。
これは、今シーズン開幕以来アウェイでは勝利していないヴィラと、12月以来1度しか勝てていないクリスタル・パレス相手にも敗れるという前提の話である。一貫性に欠けるユナイテッドとはいっても、ある程度の結果は収められるだろう。
ユナイテッドが来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権をかけた戦いはリーグ最終節までもつれる可能性があり、何が起こってもオールド・トラッフォードで行われるボーンマスとのリーグ戦最終節までファン・ハール監督がベンチに座ることになるだろう。
ユナイテッドのトップ4入りのチャンスは残り6試合の結果に委ねられる。
しかし、もしもファン・ハール監督の運命がアストンヴィラ、クリスタルパレス、レスター、ノリッジ、ウエストハム、ボーンマスとの試合にかかっているならば、ファン・ハール監督の率いた2年間の評価はこれまで率いた94試合よりもこの6試合で判断されることになるだろう。
浮き沈みの激しい2年間の間に、ファン・ハール監督は結果が求められるここぞという場面で結果を残してきた。ホワイト・ハート・レーンではズタボロに敗れた。しかし、歴史はジャッジの日が再び先延ばしになると言っている。
<元記事:Van Gaal set to postpone Manchester United judgement day again@Manchester Evening News>
たとえFA杯再試合や今週末のアストン・ヴィラ戦で勝利したとしても、トップ4入りの可能性が消滅するのが先延ばしになるってだけの話で、残り6試合でシティとの4ポイント差をひっくり返すのは事実上ムリだよね…。
まー、このタイミングで監督を代えろとは思わないけど、来シーズンの監督人事ぐらい発表があっても良いような。
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Comment
ビラ戦で勝ち点落とすようなことがあればアナウンスされるんじゃないですかね。それこそトップ4フィニッシュが絶望的になるので
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