*

勝利をもたらすようなことを何もせず

マンチェスター・ユナイテッドはトッテナムに敗れて再びノースロンドンで痛い目にあった。

SPONSORED LINK

JS87036004© Getty Images

ファン・ハール監督は打つ手全てが勝ちにつながらなかった

2名の守備的MF。プレーメーカーとしてWG(リンガード)を起用。WGとしてプレーメーカー(マタ)を起用。そしてWG(ヤング)を最前線に。WBA戦のように、ファン・ハール監督が下した決断はフットボールの試合に勝利する上で、望んだような好結果をもたらさず。

常識はファン・ハール監督にとってあまりにも一般的すぎるようだ。ヤングを投入させた時点で、アントニー・マルシャルを最前線にする選択肢もあった。あるいは、マーカス・ラッシュフォードをそのまま使い続ける選択肢もあった。先週の試合の前半に散々なパフォーマンスを披露したマルコス・ロホを起用したが、先発落ちの候補だった。

ワトフォード戦が最後のファーストチームでのストライカー起用であるヤングについてどう思っていたのか、プレミアリーグで最高の堅守を誇るスパーズ相手に何が出来ると思っていたのか?不可解な決断であり、監督の人事が議論されうる采配だった。

SPONSORED LINK

ラッシュフォードを代えるに都合の良いタイミング

キャリア10試合目となったラッシュフォードは前半で引っ込めさせられた。リヴァプール戦でラッシュフォードを下げたことは戦術的なミスだったことを認めているが、スパーズ戦での交代のタイミングは言い訳しやすいタイミングだったように思える。

ウェイン・ルーニーが再びフィットしてきており、ファン・ハール監督はこれでウエストハム戦かアストン・ヴィラ戦でキャプテンを起用しやすい状況になった。ラッシュフォードはここ10試合連続で先発しており、ここで休養を与えられるかもしれない。だが、ラッシュフォードを下げて入れた選手の起用は奇妙で、もっと色々と選択肢があった。

ヤングは…マタかリンガードと変えるという選択肢もあったし、そうすべきだった。マルシャルでさえ、ラッシュフォードが即興のトリックで抜き去ったカイル・ウォーカー相手に苦戦していた。

フォス・メンサーはRSBに適応出来ていた

U-21では中盤として重要な選手だが、ティモシー・フォス・メンサーは4試合出場したファーストチームではDFでのみ出場している。

おそらく今シーズンのリザーブでの印象的な貢献は6-1でレスターを玉砕した試合でニック・パウエルのゴールを生み出した走りとクロスだろう。フォス・メンサーはLSBでファーストチームでのデビューを飾り、CBでもエクセレントなパフォーマンスを披露した。だが、彼のスピードとパワーはプレミアリーグで求められるSBとしての役割に完璧にマッチする。フォス・メンサーが負傷交代した後でスパーズの餌食となったことは偶然ではない。

JS87036044© Getty Images

来シーズンにはアントニオ・バレンシアの契約が切れ、ギジェルモ・バレラは若く軽率さの残る選手であり、ユナイテッドは夏にRSBを補強する必要がある。フォス・メンサーは18歳であり、マッテオ・ダルミアンは最近調子が良かったが、フォス・メンサーがこの調子を維持できればイタリア人SBよりも序列が上になって補強の話が必要なくなるかもしれない。

リンガードとマタは入れ替えるべき

エヴァートン戦で勝利したという意見や、ユナイテッドにとって最も大きな勝利だったとも言えるシティ戦でこの配置が機能したという意見は幻想だ。

先週、一滴の水も侵入できないような強固な守備のエヴァートン相手にこの両者はほとんど何も出来ず、スパーズ戦でも影響力を及ぼせなかった。マタはファン・ハール監督のもとで4-2-3-1の右サイドで時間を無駄に使っている。

なんでロホが先発?

ユナイテッドのファンはスパーズ戦の前半で「アルヘンティナ」とチャントしていたが、0-0の時点でさえロホは再びアップアップの状態だった。フル出場をついに果たしたのが印象的なほどだった。

アルデルヴァイレルトに高く飛ばれて2点目を奪われており、1600万ポンドでユナイテッドに加入したロホはファン・ハール監督が見誤った戦犯の一人であり、夏に出て行くべきだ。「不愉快」だと評したジェイミー・カラガーの一言が的を得ている。

<元記事:Manchester United manager Van Gaal did everything not to win at Tottenham@Manchester Evening News

ロホのフル出場、ヤングのCF起用、キャリックのスタメンフル出場あたりは期待にそぐわなかった。

攻撃で考えるならLSBはライリーだと思うし、マルシャルをCFで起用してヤングをLWGにすべきだったし、キャリックじゃなくてエレーラだったようにも思う。

こういうセンスというか、間隔というか、勘の部分も年齢とともに衰えちゃうのかねぇ。

プレミアリーグ人気ブログランキングへ!!!クリック
にほんブログ村 サッカーブログ マンチェスター・ユナイテッドへクリック

Comment

  1. ごり先輩 より:

    経験と実績が有るから故に、自分の判断に絶対的な自信が有るのでしょうね。
    後は、敵の裏をかいたときの相手の反応の出来無さなんかも狙ってるでしょうし。(W杯のスペイン戦なんかは、その典型例でしょう)

    ただ、致命的なのが、戦術が前時代的というのと、スピーディーなプレミアリーグに合致していないという点ですかね。

  2. 帰ってきたNo.7 より:

    これだけの老将なら勘というよりは経験が冴えるはずなんですが、戦術家としてやってきた彼の最後なのかもしれません。

よければコメントをお願いします

アドレスは必須ですが、非公開です。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

自分のアバターを設定したい方はお問い合わせからユーザー登録希望の連絡をください。

AD

Egypt
2023年12月版エジプト旅行記〜ピラミッドはデカかった

今回、ドーハからイギリス(マンチェスター)への旅行をカイロ空港トランジットで組んだため(ANAのマイルを使用)、ついでに...

150x150OT
2023年12月版マンチェスター旅行記&オールド・トラッフォード観戦記(主に料理の写真)

2017年以来となる夢の劇場ことオールド・トラッフォードでのユナイテッド観戦!今回は初の息子との2人観戦! イ...

title2023のコピー
クロアチア旅行2023 ザグレブ編その1

夏休みにクロアチア(ザグレブ、ドブロブニク)へ旅行に行きました。© マンチェスター・ユナイテッド情報局 行き先がク...

gettyimages-1640829872-612x612
最初の2失点で思わず気絶しかけたノッティンガム・フォレスト戦の選手評価

こっちのCKが相手の得点チャンスになってしまうのはもうやめよう。ホントにやめよう。アンドレ・オナナ 前半2分にタイ...

Squad number
登録届の提出最終日である金曜を前にまだ今シーズンの背番号が決まっていない4選手

もう新シーズンのスカッドの背番号を決める時間が無くなりかけてるんですけどー?© Getty Images ...

→もっと見る

  • 2024年3月
    Sun Mon Tue Wed Tue Fri Sat
    « Jan    
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31  
  • REDS

    管理人も使用した現地在住の日本人スタッフによるチケットサイトREDS


TOP ↑