後釜のために遺産を残したい監督

これまでパトリック・クライファート、シャビ、トーマス・ミュラーをブレイクされてきたファン・ハール監督は、同じようにマンチェスター・ユナイテッドにも若手に注力したいと主張。

© Getty Images

ファン・ハール監督はかつてサー・アレックス・ファーガソン元監督が示したようにユナイテッドに若手選手という遺産を残したいと考えているが、まだまだ辞めるまでは少なくとも18ヶ月以上残っている。

監督がユナイテッドを去るのは現在の契約が満了となる3年目のシーズン終了後であり、妻とそう約束している。ファン・ハール監督はそれまでにユナイテッドに高い質を持った若手選手を後継者のために残したいと望んでおり、これはファーガソン元監督の若手重視のポリシーに従うものである。

ファン・ハール監督は、ユナイテッドのユースシステムが作り上げた選手たちを十分に成長させられておらず、その代わりに5880万ポンド(約109億円)を費やしてモナコからアントニー・マルシャルを買い取ってきたことで批判をされている。元オランダ代表監督はマルシャルの加入後、手短に「マルシャルは後継者のために獲得した」と説明し、若手にチャンスを与えることでユナイテッドのユース育成の高い評価に一役買っていると主張している。

私はユースを信じる監督だ。私は若手を見る良い目が備わっていると自負している。

もちろん、ビッグネームを獲得するほうが簡単だが、ビッグネームでもフィットできず投資が失敗することはありえるし、我々はそれを目の当たりにしている。そして、それが私が常々若手にチャンスを与えないといけないと言っている理由だ。若手がまだ揃いきっていないことは分かっているし、それが以前マルシャルの獲得は自分のためじゃなくて後任のためだといった理由だ。

ユナイテッドは1937年の10月以来少なくとも1人はアカデミー出身者をスカッドに含めており、継続期間は78年、3752試合に及ぶ。この記録は現在途切れる危機にあり、今日のサウサンプトン戦でもアカデミー出身者はDFのパディ・マクネア唯一人である。

ファン・ハール監督はこの夏に4名のユース出身者を外に出し、ジョニー・エヴァンスはWBAへ放出し、ラファエルはリヨンへ放出した。一方でアドナン・ヤヌザイはボルシア・ドルトムントへ、タイラー・ブラケットはセルティックへそれぞれ1年のローン移籍している。また、ジェームズ・ウィルソンは構想外の扱いとなっている。

しかしながら、ヤヌザイ、ウィルソン、ブラケットは長期的にはこれまでも若手を伸ばしてきたファン・ハール監督率いるユナイテッドのプランに含まれている。アヤックスではクレランス・セードルフ、エドガー・ダービッツ、パトリック・クライファートの成長を促し、バルセロナではヴィクトル・バルデス、シャビ、アンドレス・イニエスタを育ててきた。更にバイエルン・ミュンヘンではトーマス・ミュラー、ダビド・アラバ、ホルガー・バトシュトゥバーにチャンスを与えた。

私のキャリアを振り返れば、私が数多くの若手選手を引き上げてきたことが分かるだろう。私が去る時、クラブの伝統を守る若手選手が多く揃っていることだろう。これは重要な事だ。

バルセロナでもそうだった。シャビはキャプテンになり、イニエスタもキャプテンになったし、バルデスもキャプテンを務めた。10年に渡りクラブの屋台骨となり、カンテラがクラブの文化となった。バイエルンでは、ミュラー、アラバ、バシュトゥバーがそうだ。

私がここを去る時には、ルーク・ショーが若手育成の文化を守る選手となるだろう。あるいはアドナン・ヤヌザイ、またはアントニー・マルシャル。彼はまず英語を喋れるようになる必要があるけどね。

マルシャルや現在負傷中のショーがポテンシャルを開花出来るかどうか見るために2017年以降もユナイテッドで監督を続けるかと問われると、引退の時期は変える気が無いと変更。

それは難しい。何故なら私はこれまで有言実行してきており、既に去ることを明言しているからだ。

＜元記事：Manchester United manager Louis van Gaal wants to leave legacy – but still plans on leaving in 18 months＠The Telegraph＞

ヤヌザイはアカデミー出身者だけど、ショーにしてもマルシャルにしても若手だけどアカデミー出身者では無いんだよね。

ユナイテッド的にはマクネアとか、ウィルソンとか、ペレイラとか、リンガードとかそういう選手のブレイクをお願いしたいんだよね。

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